<横幹〈知の統合〉シリーズ>『社会シミュレーション―世界を「見える化」する』

 東京電機大学出版局は、予測不能な社会問題を解決する手法として注目される「社会シミュレーション」を、社会・情報・文化などの視点から 6 人の専門家が紹介・解説した『社会シミュレーション ― 世界を「見える化」する』を 9 月 20 日に発行します。

 私たちは現在、災害や環境問題、都市問題、グローバリゼーション問題など、社会をとりまく予測不能な問題に直面しています。「社会シミュレーション」は、シミュレーションの手法を使い、社会問題(現象)をモデル化・可視化し、観察することで、そのダイナミズムを深く理解したり、異なる条件下での振る舞いを予測したりし、解決策を見いだしていくものです。

 本書では、トランプ大統領のツイートから見る社会、航空機による人の移動のデータ分析、Twitterでのデマツイートの拡散と収束、施設や交通の配置で変わる都市のモデル、歴史的建造物や伝統的祭りの山車の内部の透視可視化などに、シミュレーションを適用した事例を解説しています。

 実社会を学問的に理解することを重視する、社会学・情報学・建築学・工学などの大学生や、都市計画・建築・金融・情報・コンサルティングなどのビジネスマンに「社会シミュレーション」の入門書として活用いただけます。

<書籍情報>

●書 名:<横幹〈知の統合〉シリーズ> 『社会シミュレーション ― 世界を「見える化」する』

●編 者:横幹〈知の統合〉シリーズ編集委員会

●発行日:2017 年 9 月 20 日

●定 価:本体 1,800 円+税

●体 裁:A5 判・130 ページ・ソフトカバー

<目次>

第 1 章  「持続可能な社会」をシミュレーションする―「共有地の悲劇」をめぐる規範と信頼

第 2 章 エージェント・ベース・モデリングの楽しさと難しさ

第 3 章 データ分析を社会のシミュレーションに利用する

第 4 章 ソーシャルメディアにおける情報拡散―どのようにしてデマ情報は蔓延し、収束するのか

第 5 章 人工社会が予測する都市の動態

第 6 章 シミュレーション技術を応用した 3 次元文化財の透視可視化

 

<「横幹〈知の統合〉シリーズ」について>

〈知の統合〉は、分野を横断する広範囲の科学技術を軸に、広範囲の学術分野が連携して、人間・社会の課題に取り組んでいこうとする活動のキーワードです。本シリーズでは、「横断型基幹科学技術団体連合」(略称:横幹連合)での研究成果をもとに、現代社会の課題解決のための〈知の統合〉のあり方を具体的に論じます。

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