新刊

電子戦の技術 新世代脅威編

電子戦の技術 新世代脅威編

大好評「電子戦の技術」待望の第4巻!在来型脅威の概要に加え、近年出現した新たな脅威に対抗するための課題について解説。

著者 デビッド・アダミー
河東 晴子
小林 正明
阪上 廣治
徳丸 義博
ジャンル 電子・通信
出版年月日 2018/04/10
ISBN 9784501332907
判型・ページ数 A5・514ページ
定価 本体6,300円+税
在庫 在庫あり

この本に関するお問い合わせ・感想

大好評シリーズ「電子戦の技術」待望の第4巻!本書では、通信・レーダ・IR(赤外線)という電子戦の主たる三分野における在来型脅威の概要を示すとともに、近年出現した新たな脅威に対抗するための課題について解説。また一部内容については詳細に解説している数少ない公開文献の一つとなっている。

<序文>
 本書は,EW101 シリーズの第4 巻である.これはジャーナル・オブ・エレクトロニックディフェンス(Journal of Electronic Defense; JED)誌の記事であるEW101 をもとにしたものである.本書の執筆時点で,このシリーズには20 年以上で213 個の記事が収録されている.最初の2 巻,すなわちEW101 とEW102には,電子戦(EW)の基礎が取り上げられている.第3 巻のEW103 は,通信電子戦を中心に扱うほか,中東における状況を受けて執筆されている.本書では,新たに地上におけるEW に力点を置きつつ,われわれに多大の人的損耗をもたらしている手製爆弾(IED)の起爆に用いられる回線など,地表面近傍の敵の通信を相手にする陸上部隊の要員の助けとなることを目的としている.
 ところで,EW の全領域が変化しつつある.極めて恐ろしい新型の脅威レーダや,非常に扱いにくい新型の通信リンクがある.EW で起きている最も恐るべき事態は,われわれがこれまで実行してきたEW 機能の果たし方の多くは,おそら
く,これ以上役を果たせなくなるのではないか,ということである.これには新しい取り組みが必要とされるが,本書は,軍の内外を問わず,時には身命を賭してこの新たな現実に対処しようとする人々を支援するつもりである.
 既刊のEW101,EW102,EW103 と同様,本書は,秘密情報源から得た情報の一部を題材に扱ってはいるが,機密扱いはされていない.本書はそれには触れない.ここでのやり方はこうである.すなわち,アンテナ利得,実効放射電力(ERP)などに対して合理的な推定値を用いるのである.それらは正しい値でないかもしれないが,それで構わない.公開文献に数字が示されていなければ,合理的な推定をもとにそれらを補い,各数値データの補填に用いた理屈を示す.次に,数式の使用法を述べ,それらの推定値を代入した例題を示す.別の公開文献で異なる数値が見つかれば,それらのいくつかは間違いに違いないことがわかる.本書では,どの数値が正しくてどの数値が誤りであるかの判断はしない.ただ,一つの数値を選定して,運用上の問題を解くのにその値を使用するだけである.ここでの課題は,情報の使い方ということになる.あとで読者がこの情報を実際に使用する際に,諸君が認可された秘密情報源にある実際の値を調べて,本書で説明した式にそれを代入すればよい.

<訳者序文>
 著者の序文にもあるように,本書は,AOC(Association of Old Crows)の機関誌であるJED の連載コラムに加筆・修正してまとめられた前著EW101,EW102,EW103(邦訳は『電子戦の技術基礎編』『同拡充編』『同通信電子戦編』)に続く,新世代の脅威に対抗する電子戦に関する書籍である.
 本シリーズは日本語による初めての電子戦の技術書であり,これまでの3 冊では予想を大きく上回る数の読者を得られた.著者も述べているように,近年,電子戦を取り巻く状況は大きく変化し,従来の技術に加えて,新たな技術が必要となってきている.本書は,伝統的な技術と,新たに必要となる技術の両方を含み,現在必要とされる技術を総括的に説明
している点で,読者のニーズに応えるものと思う.また,本書中には数多くの計算例があるが,これは,利用者が各自の立場で仕様を当てはめて本書の知識を活用できるようにする,という著者の意図を表している.
 邦訳にあたってお世話になった多くの人々に心から感謝の意を表したい.まず,著者デイブ・アダミー氏に感謝する.氏には邦訳にあたり親切な助言をいただいたばかりか,日本語版出版にあたっての序文も執筆していただいた.次に,一般に馴染みの薄い分野の出版を受け入れ,シリーズ化して刊行していただいている東京電機大学出版局の関係者各位,特に編集者として尽力していただいた吉田氏に,そして,きめ細かな校正を担当していただいたグラベルロードの伊藤氏に感謝する.最後に,この翻訳出版をサポートしてくれた訳者周辺の関係各位に感謝する.

訳者一同
第1 章序論
第2 章スペクトル戦
 2.1 戦いの変化
 2.2 伝搬に関連した特殊な問題
 2.3 連接性
 2.4 干渉除去
 2.5 情報伝送のための帯域幅所要
 2.6 分散型軍事力
 2.7 伝送保全と通信文の保全
 2.8 サイバー戦vs. 電子戦
 2.9 帯域幅のトレードオフ
 2.10 誤り訂正法
 2.11 EMS 戦の実際
 2.12 電子透かし
 2.13 回線の妨害
第3 章在来型レーダ
 3.1 脅威諸元
 3.2 電子戦技法
 3.3 レーダ妨害
 3.4 レーダ妨害技法
参考文献
第4 章次世代脅威レーダ
 4.1 脅威レーダの改良
 4.2 レーダの電子防護技法
 4.3 地対空ミサイルの能力向上
 4.4 SAM 捕捉レーダの能力向上
 4.5 AAA の能力向上
 4.6 脅威レーダの能力強化とEW 対処技術
参考文献
第5 章デジタル通信
 5.1 はじめに
 5.2 伝送ビットストリーム
 5.3 内容の忠実度の保護
 5.4 デジタル信号の変調
 5.5 デジタル回線の仕様
 5.6 対妨害マージン
 5.7 回線マージンの仕様
 5.8 アンテナ照準損失
 5.9 画像のデジタル化
 5.10 各種符号
参考文献
第6 章在来型の通信脅威
 6.1 はじめに
 6.2 通信電子戦
 6.3 片方向回線
 6.4 伝搬損失モデル
 6.5 敵の通信信号の傍受
 6.6 通信電波源の位置決定
 6.7 通信妨害
参考文献
第7 章最新の通信脅威
 7.1 はじめに
 7.2 LPI 通信信号
 7.3 周波数ホッピング信号
 7.4 チャープ信号
 7.5 DS スペクトル拡散信号
 7.6 DSSS と周波数ホッピング
 7.7 同士討ち
 7.8 LPI 送信機の精密電波源位置決定
 7.9 携帯電話の妨害
参考文献
第8 章デジタルRF メモリ
 8.1 DRFM のブロック図
 8.2 広帯域DRFM
 8.3 狭帯域DRFM
 8.4 DRFM の機能
 8.5 コヒーレント妨害
 8.6 脅威信号の分析
 8.7 非コヒーレント妨害手法
 8.8 追随妨害
 8.9 レーダ分解能セル
 8.10 複雑な擬似目標
 8.11 DRFM を可能にする技術
 8.12 妨害とレーダ試験
 8.13 DRFM の遅延問題
 8.14 DRFM を使った対策を必要とするレーダ技術の概要
参考文献
第9 章赤外線脅威と対抗策
 9.1 電磁スペクトル
 9.2 赤外線伝搬
 9.3 黒体理論
 9.4 熱線追尾ミサイル
 9.5 他の追尾レティクル
 9.6 IR センサ
 9.7 大気窓
 9.8 センサ材料
 9.9 単波長センサvs. 2 波長センサ
 9.10 フレア
 9.11 画像追尾装置
 9.12 IR 妨害装置
第10 章レーダデコイ
 10.1 はじめに
 10.2 飽和デコイ
 10.3 セダクションデコイ
 10.4 投棄型デコイ
 10.5 艦艇防護用セダクションデコイ
 10.6 曳航デコイ
第11 章ES vs. SIGINT
 11.1 はじめに
 11.2 SIGINT
 11.3 アンテナと距離の考察
 11.4 アンテナの論点
 11.5 傍受距離の考察
 11.6 受信機の考察
 11.7 周波数捜索の論点
 11.8 信号処理の論点
 11.9 記録器追加の議論
参考文献
和文索引
欧文索引

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