Inventorによる3D CAD入門

Inventorによる3D CAD入門

「軸受クランプ」の作成を例に解説。ゼロから作り上げる工程を手順に沿って実習し、CADの操作法を確実にマスターする。

著者 村木 正芳 編著
北洞 貴也
木村 広幸
ジャンル 全て
機械
出版年月日 2018/03/15
ISBN 9784501420109
判型・ページ数 B5・144ページ
定価 2,420円(本体2,200円+税)
在庫 品切れ・重版未定

この本に関するお問い合わせ・感想

CADが製造業で使われ始めて30年以上が経過しました。この間,設計現場においては,図面の作成を目的とした手書き製図の延長線上にある2次元CADから,設計要素や生産情報を加えることのできる3次元CADへと主流が移りました。このような変化に即応するかたちで,大学・高専・専門学校などの教育機関においても,3次元CADによる新しいCAD教育が展開されつつあります。
 本書は,そのような教育機関でのCAD授業の教科書として,また,3次元CADの初学者が自習形式で楽しく学べる独習書として作成しました。学生や一般の方が,本書を見ながらすぐに,気軽にモデリングやアセンブリにとりかかることができる内容にしています。まずは,本書を見ながら第1章から順にCADを操作してみてください。冗長な解説は極力減らしていますので,途中でつまずくことなく,誰もが「できた!」「わかった!」と達成感,満足感を感じることでしょう。このような実習体験を通してのみ,CAD操作の方法が確実に身につくことと思います。なにより,自らやってみて,得られた満足感や喜びを次のステップのエネルギーにしていくことが,3次元CAD技術修得の近道になるはずです。CADの基本操作に慣れていくうちに,あっという間に最後のページに行ってしまう方も多いことでしょう。それこそが本書のねらいとも言えます。
 本書では,CADソフトウェアとして,広く普及しているAutodesk社の3次元CADソフトInventor Professionalを取り上げました。現在多くの3次元CADソフトが市販されていますが,Inventorを使ってCADの基本操作を学習しておけば,どのような3次元CADソフトも使いこなせる力が養えると思います。
 最後に,貴重な資料を提供いただきました元湘南工科大学の平綿先生に,心より感謝申し上げます。また,本書の執筆に当たり,精力的に原稿の精査に加わっていただくとともに,貴重な助言をいただいた,東京電機大学出版局編集課の坂元真理氏に感謝の意を表します。

2017年12月
著者一同


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第1章 Inventor の概要
 1-1 CAD とは
 1-2 Inventor とは
 1-3 Inventor による図面作成の流れと使用するファイル
 1-4 Inventor の起動と終了
第2章 2D スケッチ
 2-1 パーツファイルを開く
 2-2 スケッチ平面の選択
 2-3 コマンドの実行・終了・キャンセル
 2-4 画面表示の操作
 2-5 作成コマンド
 2-6 ジオメトリの操作
 演習2-1 ジオメトリの選択と削除
 2-7 修正コマンド
 2-8 スケッチ作成の流れ
 2-9 自動拘束
 2-10 手動拘束
 2-11 寸法拘束
 演習2-2 寸法拘束
 2-12 完全拘束
 2-13 拘束の表示と削除
 演習2-3 スケッチの練習1
 演習2-4 スケッチの練習2
第3章 パーツモデリングの基礎
 3-1 パーツモデリングの手順
 3-2 [ 3D モデル]タブ
 3-3 押し出しフィーチャ(スケッチフィーチャ)
 演習3-1 ボルトの作成
 3-4 回転フィーチャ(スケッチフィーチャ)
 演習3-2 フランジの作成
 3-5 フィレットフィーチャ(配置フィーチャ)
 3-6 面取りフィーチャ(配置フィーチャ)
 3-7 穴フィーチャ(配置フィーチャ)
 3-8 シェルフィーチャ(配置フィーチャ)
 3-9 矩形状パターンフィーチャ(配置フィーチャ)
 3-10 円形状パターンフィーチャ(配置フィーチャ)
 3-11 コイルフィーチャ(スケッチフィーチャ)
 3-12 ねじフィーチャ(配置フィーチャ)
 3-13 ミラーフィーチャ(配置フィーチャ)
 3-14 リブフィーチャ(スケッチフィーチャ)
 3-15 フィーチャの選択とパーツの修正
 3-16 パーツの外観
第4章 作業フィーチャを使ったパーツモデリング
 4-1 作業フィーチャ
 4-2 オフセット作業平面
 4-3 傾斜作業平面
 4-4 切断面の利用
 4-5 スイープフィーチャ
 4-6 ロフトフィーチャ
第5章 パーツモデリング実践
 5-1 ボルト
 5-2 平行ピンA
 5-3 平行ピンB
 5-4 ハンドル
 5-5 キャップ
 5-6 クランプ台
第6章 アセンブリの基礎
 6-1 アセンブリとは
 6-2 アセンブリモードの起動とコンポーネントの配置
 6-3 メイト拘束とフラッシュ拘束
 演習6-1 メイト拘束とフラッシュ拘束
 6-4 角度拘束
 6-5 正接拘束
 6-6 挿入拘束
 6-7 曲面上の穴への挿入
第7章 アセンブリ実践
 7-1 軸受クランプ台本体の組み立て
 7-2 開閉用ハンドルの組み立て
 7-3 最終アセンブリ
 7-4 コンテンツセンターの利用
 7-5 プレゼンテーション
第8章 2 次元図面の作成
 8-1 図面ファイルを開く
 8-2 ベースビューと投影図の配置
 演習8-1 軸受クランプ部品図の作成
 8-3 中心線の記入
 演習8-2 中心線の記入
 8-4 寸法の記入
 8-5 部分断面図
 8-6 組立図の作成
 8-7 部品表の作成
第9章 拘束駆動およびモーション拘束
 9-1 拘束駆動:すべり機構
 9-2 拘束駆動:リンク機構
 9-3 モーション拘束:ラック&ピニオン
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