学生のためのVisual Basic .NET

学生のためのVisual Basic .NET
著者 若山 芳三郎
ジャンル 全て
情報・コンピュータ
シリーズ 学生のための
出版年月日 2004/01/01
ISBN 9784501536701
判型・ページ数 B5・164ページ
定価 2,200円(本体2,000円+税)
在庫 品切れ・重版未定

この本に関するお問い合わせ・感想

VB.NET全般を例題演習形式で解説

まえがき
 近年,パソコンが高性能になるとともに,優れた機能を持った様々なアプリケーションソフトが普及して,自分でプログラムを作らなくてもほとんどの業務処理ができるようになった。しかし,計算処理をしながら図形を描くなど,アプリケーションソフトではできない分野もある。Excel,Accessなどのアプリケーションソフトでは,複雑な処理でも,ウィンドウ上のボタンをクリックするだけで行うことができるマクロ機能が用意されている。マクロは,アプリケーションソフト用のVisual BasicであるVBA(Visual Basic for Applications)を用いて作成するものである。すなわちVBAで作成したマクロは,Visual Basicによるプログラムなのである。
 パソコンを動作させるものはプログラムである以上,パソコンをより一層使いこなすためには,プログラミングの知識をぜひ持っておきたいものである。このことがパソコン利用の世界を拡げてくれることにもなる。したがって,Visual Basicを学習することは,アプリケーションソフトを理解し,活用する上でもたいへん役に立つことになる。
 Visual Basicは,Windowsのソフトを作成するためのプログラミング言語である。Windowsの画面は,各種のコントロールを貼り付けるだけで作成でき,プログラムの文法はQuick Basicとほぼ同じである。したがって,簡単なWindowsソフトの作成を楽しみながら,プログラミングの学習を行うことができる。
 Visual Basicは,2003年に.NET版が発売され,Ver6.0から大幅な改訂が行われた。.NETは,インターネットに接続される機器どうしが,機種やOSの違いを超えて情報のやりとりができる環境を実現したものである。本書は.NET環境で動作するVisual Basicについて学習するためのテキストである。
 Visual Basicでは,非常に多くのステートメントやメソッドが用意されており,限られた授業時間の中で,これらのすべてを学習するのは困難であり,またその必要もない。本書では,ぜひ必要な項目を精選した。これだけ学習しておけば,日常のプログラム作成に困ることはほとんどないと思う。本書では,簡単なプログラムから複雑なプログラムへと順に学習できるように配列したので,学習した範囲内でプログラムが作成できることと思う。
 最近,プログラミング学習不要論を唱える人も多いが,ぜひ本書によりVisual Basicについて学習し,パソコン利用の世界を広げていかれることを願っている。
 最後に,本書の執筆を勧めていただいた東京電機大学出版局の植村八潮氏,およびいろいろな助言をいただき,編集の労をとっていただいた松崎真理さんに感謝の意を表したい。

平成15年12月
著者記す

◆書籍関連情報◆


関連ファイルのダウンロード

◆正誤表◆


正誤表のダウンロード
1章 Visual Basic .NETの概要
1・1 プログラムとプログラミング言語
 プログラムとは
 プログラミング言語
1・2 Visual Basic .NETの概要
 .NETとは
 .NET Frameworkとは
 Visual Basic .NETとは
 Visual Basic .NETの特徴
1・3 Visual Basic .NETの起動
 VB.NETの起動
 マイプロフィールの設定

第2章 簡単なプロジェクトの作成
2・1 文字の表示
 プログラムの新規作成
 画面の説明
 タイトルバーの変更
 ラベルコントロールの貼り付け
 Textの変更
 コントロールの大きさの変更
 コントロールの位置の変更
 文字の大きさ・文字色の変更
2・2 プログラムの実行・終了・保存・開く
 プログラムの実行
 プログラム実行の終了
 プログラムの保存と終了
 プログラムを開く
2・3 実行ファイルの作成
 実行ファイルの作成
 プログラムの実行
2・4 簡単な計算
 プロジェクトの作成
 ラベルの作成
 フォントとラベルサイズの変更
 テキストボックスの貼り付け
 ボタンコントロールの貼り付け
 コードの記述
 プログラムの実行
 プログラムの説明
 Val関数
 代入のステートメント
 式の書き方
2・5 変数の使い方
 フォームの作成
 コードを記述
 プログラムの実行
 ボタンコントロール
 コメント
 変数
 変数の型宣言
2・6 関数計算
 算術関数とその使い方
 文字関数
 数値の書式設定
演習問題

第3章 分岐処理
3・1 構造化プログラミング
3・2 Ifステートメントによる分岐処理
 Ifステートメントの使い方?1
 条件式の書き方と比較演算子
 Ifステートメントの使い方?2
 Ifステートメントの使い方?3
 複数条件の判断
3・3 Select Caseステートメントによる分岐処理
3・4 例外処理
 例外処理
 Try...Catch...Finallyステートメント
 InputBox関数
 MsgBox関数
演習問題

第4章 繰り返し処理
4・1 For...Next制御構造による繰り返し処理
 For...Next制御構造の使い方
 Exit...Forによる制御構造の脱出
 二重のFor...Next制御構造
4・2 Do...Loop構造による繰り返し処理
 Do...While...Loopの使い方
 Do...Loopからの強制脱出
演習問題

第5章 配列の利用
5・1 一次元配列
 一次元配列のプログラム
 配列とは
 配列宣言
 配列の初期化
 配列のデータの出力
 Forステートメントと配列要素
5・2 二次元配列
 二次元配列とは
 配列宣言
 配列の初期化
5・3 配列を使ったプログラム例
 データの並べ替え
 えとと星座を求める
 カレンダー
演習問題

第6章 プロシージャ
6・1 サブルーチンプロシージャ
 プロシージャとは
 サブルーチンプロシージャとは
 サブルーチンプロシージャを使ったプログラム
 サブルーチンプロシージャの構成
 配列を使ったサブルーチンプロシージャ
 引数の引き渡しの方法
6・2 Functionプロシージャ
 Functionプロシージャとは
 Functionプロシージャの構成
 Functionプロシージャの呼び出し
演習問題

第7章 コントロールの利用
7・1 テキスト入出力のコントロール
 文字位置の指定
 色の指定
7・2 ボタンによるコントロール
 チェックボックスコントロール
 ラジオボタンコントロール
7・3 タイマーコントロール
7・4 リストによるコントロール
 リストボックスコントロール
 コンボボックスコントロール
 グループボックスコントロール
7・5 ピクチャボックスコントロール
 イメージの表示
 ピクチャボックスを使ったプログラム例
演習問題

第8章 クラスライブラリの利用
8・1 クラスライブラリの概要
 オブジェクトとプログラム
 クラスライブラリ
 ネームスペースのインポート
 ネームスペースの自動インポート
8・2 各種のクラスの利用
 Mathクラス
 Stringクラス
演習問題

第9章 グラフィックスとアニメーション
9・1 基本図形を描く
 ピクチャーボックスへのグラフィックスの描画
 GDI の概要
 グラフィックス描画の準備
 基本図形の描き方
 ペンの色・幅・線種の設定
9・2 いろいろな図形を描く
 点を使った図形
 sinカーブを描く
 同心円を描く
 マウスクリックにより直線を描く
 文字の表示
9・3 アニメーション
 画像を動かす
 画像の動きをコントロール
演習問題

第10章 ファイル処理
10・1 ファイルの概要
 ファイルとは
 ファイル名の付け方
 ファイルの種類
10・2 簡単なメモ帳の作成
 メニューの作成
 ファイルの保存
 ファイルを開く
 印刷
 プログラムの実行
10・3 名簿の作成
 フォームの作成
 配列の定義
 初期化のコード
 ジェネラルプロシージャの作成
 クリックイベントのコード
 プログラムの実行

索引

ご注文

定価2,200円
(本体2,000円+税)

外部サイトで調べる

シェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加

同じジャンルの商品

おすすめ書籍

お知らせ

一覧