学生のためのUNIX

UNIXの基礎とUNIX上で動くC言語プログラムの基礎が例題演習を通じてマスターできるように編集した。特に次のような内容となっている。
　① UNIXの操作法
　② UNIXコマンドの操作
　③ UNI上のC言語プログラムの基礎
　④ UNIX上のC言語によるXWindowの基礎

＜まえがき＞
　UNIXは，EWS（エンジニアリングワークステーション）と呼ばれるコンピュータ上で動くマルチウィンドウ・マルチタスク・ネットワークなどを備えたOSである。現在ネットワークシステムでは，パソコンをサーバとしたシステムになりつつあるが，信頼性が求められるシステムではEWSをサーバコンピュータにしている．
　最近，パソコン上でUNIXを動かすことができるUNIX互換OSが広まってきている．それが，LinuxやFreeBSDと呼ばれるソフトウェアである．Linuxは，コマンドはもちろんのこと，プログラムもUNIXと遜色なく動かすことができる．LinuxとFreeBSDは、書店などで安価に入手でき，操作しやすいためパソコン用の新しいOSとして注目されている．
　本書では，UNIXの基礎とUNIX上で動くC言語プログラムの基礎をマスターできるように配慮した．C言語プログラムの基礎は学習したがUNIXは初めてという人を対象にしている．
　本書では，次のような内容を中心に解説している．

　　①UNIXの操作の基礎
　　②UNIXのコマンド基礎
　　③UNIX上でのC言語のプログラムの基礎
　　④UNIX上でのC言語を使ったネットワークプログラムの基礎
　　⑤C言語を使ったX Window managerのプログラミングの基礎

　また，本書は次のような方針で執筆している．

　　①まず，コマンドに関しては［書式］を示し，その後に［例題］と［解答］を解説している．
　　　章末問題を解いていけば，さらに［例題］の理解を深めることができる．
　　②プログラムに関しては考え方を提示し［例題］と［実行結果］を示してから，［流れ図］と
　　　［プログラム］を解説 している．さらに［例題］の理解を深めるために章末問題をのせてある．
　　③特に基本を重視しているので，授業における教科書・演習書として使えるようにした．

　このテキストを通してUNIXの基礎，UNIXの特徴を理解するために役立てば幸いである． 　　 　　
1998年8月
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