よくわかる メカトロニクス

よくわかる メカトロニクス
著者 見崎 正行
小峯 龍男
ジャンル 全て
機械
シリーズ よくわかる
出版年月日 2009/04/01
ISBN 9784501417901
判型・ページ数 A5・240ページ
定価 2,860円(本体2,600円+税)
在庫 在庫あり

この本に関するお問い合わせ・感想

著者らは“技術・ものづくり“への興味をもった初学者とともに,メカトロニクスとは何か?を手探りに模索してきました。その中で,講義や実験の学習用として150ページあまりの実習用テキストをまとめ,授業を通じて学生とともにメカトロニクスについて考えてきました。本書は,この実習用テキストの内容を精選し,図面を主体として新たに編纂したものです。
 メカトロニクスという技術分野は,1970年代後半の社会情勢に呼応するかのように,先端技術として華々しく登場したものです。技術は時とともに姿を変え,吟味・練成されて本当に必要なものが次世代への基礎技術として定着するものだと思います。このように考えると,メカトロニクスを説明する「電子技術と機械技術の融合技術である」という定義もそろそろ衣更えをしなければならない時かも知れません。
 電子工学や機械工学を専門とする方々からすると,本書はそれぞれの分野の基礎的な部分と周辺的な内容が混在しているような印象があるかもしれません。それは筆者らが電子工学や機械工学の範疇にこだわらずに,メカトロニクスに必要と思われる項目を集めた結果です。メカトロニクスの普遍的な技術分野を紹介する目的で内容を構成してあるので,原著の実習用テキストにあったコンピュータのソフトウェアや制御については,変化の著しい分野なので割愛してあります。
 本書の執筆は次のように分担いたしました。
 見崎正行:電子工学を基盤としてメカトロニクスに必要な
      電気と電子の基礎項目を精選しました。
      第1章〜第4章,および第9章。
 小峯龍男:機械工学の視点からメカトロニクスに必要と考
      える技術を関連する周辺分野から取り入れました。
      第5章〜第8章。
 著者らは,一人でも多くの方々に”技術・ものづくり”への興味をもっていただきたいと願っています。そして,本書が工学や技術への入り口に立つ初学者への助けとなればと考えています。
 本書の出版にあたり,東京電機大学出版局の皆様にお世話になりました。お力添えをいただいた多くの皆様にお礼申し上げます。
 2009年3月
 著者
第1章 電気とは
 1.1 電気とは
 1.2 負(陰)電気と正(陽)電気
 1.3 電気はどのようにして作られるか
 1.4 電流とは
 1.5 電圧とは
 1.6 電源と電気回路
 1.7 導体と不導体
 1.8 電気抵抗
 1.9 オームの法則
 1.10 抵抗の接続について
 1.11 ホイートストンブリッジ
 1.12 コンデンサについて
 1.13 コイルのはたらき
 1.14 電流の作用
 1.15 電流の磁気作用について
 1.16 電磁誘導作用
 1.17 電磁力の方向
第2章 回路の構成素子
 2.1 抵抗器
 2.2 コンデンサ
 2.3 トランジスタ
 2.4 その他の素子
第3章 アナログ回路の基本素子
 3.1 オペアンプ
 3.2 A/D変換器・D/A変換器
第4章 ディジタル回路の基本素子
 4.1 ICの概略
 4.2 ディジタル回路と論理
 4.3 フリップフロップ
 4.4 カウンタ
 4.5 エンコーダとデコーダ
 4.6 マルチバイブレータ
 4.7 IC使用上の注意点
第5章 メカニズムの基礎
 5.1 メカニズムと運動
 5.2 歯車伝動装置
 5.3 リンク機構
 5.4 カム機構
第6章 センサの基礎
 6.1 センサの分類
 6.2 位置センサ
 6.3 温度センサ
 6.4 流量センサ
第7章 メカトロニクスの運動機器
 7.1 ステップモータ
 7.2 空気圧制御機器
第8章 メカトロ制御系の基礎
 8.1 制御系の分類
 8.2 メカトロ制御系
 8.3 位置の制御
第9章 回路製作のヒント
 9.1 信号処理回路
 9.2 モータ制御回路
索 引

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(本体2,600円+税)

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