バイオメカニズム・ライブラリー 生体機能工学

バイオメカニズム・ライブラリー 生体機能工学
著者 バイオメカニズム学会
松丸 隆文
ジャンル 全て
機械
出版年月日 2008/10/01
ISBN 9784501417505
判型・ページ数 A5・192ページ
定価 2,970円(本体2,700円+税)
在庫 在庫あり

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工学系の技術者,研究者,学習者にとって生体に関する知識は必要でしょうか?答えは必要です.例えばヒトが使う機械システムやヒトの役に立つ人工物をうまくつくろうとしたら,まずそれを使うヒトやそれを役立ててもらうヒトのことをよく知っていなければなりません.
 著者は1999年から学部や大学院で「生体工学」や「バイオメカトロニクス」と題した講義をしてきました.毎年内容の改定を重ね,最新の情報を盛り込んで更新するように心掛けてきました.本書は現時点の内容をまとめ,できるだけ平易かつ正確に記述したものです.生体の知識・知見と工学上の研究・応用をできるだけ交互に配置して関連づけていることを特徴としています.半年の講義で取り上げることができる内容や項目は限られているので,さらに深く詳しく,あるいはより広く知りたい人は,ほかの専門書籍や学会論文誌などをたどって勉強を続けるといいでしょう.
 本書の刊行にあたり,機会を与えてくださったバイオメカニズム学会およびお世話をいただきました東京農工大学教授の藤田欣也氏に感謝いたします.そしていつも励まし支えてくれる家族(朋子,理,郁子,倫子)に本書をささげます.
 2008年9月
 松丸隆文
第1章 生体の構造と機能の特徴
 1.1 生命・生物とは
 1.2 生体の素材と組織
 1.3 生体組織の特徴
 1.4 生体の構造と機能の特徴
 ◆課題
第2章 生体工学とは
 2.1 生物・生体と工学の関係
 2.2 生体工学
 2.3 生体工学の歴史
 2.4 関連する学会
 ◆課題
第3章 感覚情報系の構造
 3.1 感覚器と神経
 3.2 感覚
 ◆課題
第4章 感覚情報系の器官
 4.1 皮膚感覚(触覚)
 4.2 聴覚
 4.3 視覚
 ◆課題
第5章 細胞
 5.1 ミクロの世界へ
 5.2 細胞
 5.3 細胞の操作
 5.4 生体分子と細胞のバイオメカニクス
 5.5 細胞の誕生と死
 ◆課題
第6章 筋の構造・機能の解析と理解
 6.1 筋
 6.2 筋の作用
 6.3 筋の力学的性質
 6.4 その他の話題
 ◆課題
第7章 筋肉を目指すアクチュエータ(1)
 7.1 ロボットのアクチュエータ
 7.2 高分子ゲルアクチュエータ
 7.3 機能性流体を応用したアクチュエータ
 7.4 空気圧ラバーアクチュエータ
 7.5 水素吸蔵合金アクチュエータ
 ◆課題
第8章 筋肉を目指すアクチュエータ(2)
 8.1 マイクロアクチュエータ
 8.2 静電アクチュエータ
 8.3 圧電アクチュエータ
 8.4 超音波モータ
 8.5 形状記憶合金アクチュエータ
 ◆課題
 第9章 血液と循環器の構造・機能
 9.1 血液
 9.2 赤血球
 9.3 血管系と血管内の流れ
 9.4 血管
 ◆課題
第10章 バイオマテリアル
 10.1 バイオマテリアルとは
 10.2 生体適合性
 10.3 バイオマテリアルの具体例
 ◆課題
第11章 心臓
 11.1 心臓の基本
 11.2 工学的な解析
 ◆課題
第12章 ヒトの死と脳死臓器移植
 12.1 死とは
 12.2 脳死と脳死臓器移植
 12.3 問題点
 ◆課題
第13章 脳死臓器移植に代わる医科学的アプローチ
 13.1 虚血性心疾患の治療
 13.2 最近の医療技術
 13.3 再生医療
 ◆課題
第14章 脳死臓器移植に代わる工学的アプローチ
 14.1 人工臓器
 14.2 人工弁
 14.3 人工心臓
 ◆課題
参考文献
索 引

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(本体2,700円+税)

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