たのしくできる やさしいディジタル回路の実験
簡単な実験を行う中で,エレクトロニクス技術の基礎が身につくように解説。
<まえがき>
この本は,拙著「やさしいアナログ回路の実験」とペアで企画されました。ですから,自分の手で実験回路を組み,エレクトロニクス技術を実感として体得することを目的としている点では,同書と全く同じです。
もともとエレクトロニクス技術の世界には,水と油のように,ディジタルとアナログという別世界が存在するわけではありません。ディジタル技術が今日のように隆盛を極めているとはいえ,電子回路としての基礎は,アナログ回路と共通している部分が非常に多いのです。
そこでこの本では,基礎的なディジタル回路をアナログ回路と対比しつつ,どこが同じでどこが違うのか,という点を理解することから勉強を始めます。なるほど,ディジタルICもオペアンプもトランジスタの固まりなんだな,ということが実感できたあと,話はディジタルの世界に移っていきます。
もちろん電子回路の実験をするためには,回路図が読めて,それ相応の電気理論や部品についての知識をもつことも必要です。そこで,回路図の読み方・書き方,部品の電気的な働き・構造・使い方,そして測定器の使い方などにもかなりのスペースを割くことにしました。この部分は,一部,「やさしいアナログ回路の実験」の中の記事と重複していますが,これは本書と「やさしいアナログ回路の実験」を,それぞれ独立した本として完結するため,あえてこのような構成としてあります。
実用回路の構成については,できるだけオシロスコープなど高価な測定器を使わず,テスタだけでかなりの部分を実験できるように工夫したつもりです。部品も,点数を少なく安価なもので済ませました。しかし,アナログ回路の実験なら1種類のオペアンプで多くの実験をすることができたのに対し,ディジタル回路の実験では機能ごとに異なるICを使わなければならないので,使用ICの種類が増えてしまいました。この点はお許しください。
最後になりましたが,この本の執筆にあたりお世話になった,東京電機大学出版局編集課市村恒二氏に,この場を借りて厚くお礼を申し上げます。
1994年8月
白土義男
<まえがき>
この本は,拙著「やさしいアナログ回路の実験」とペアで企画されました。ですから,自分の手で実験回路を組み,エレクトロニクス技術を実感として体得することを目的としている点では,同書と全く同じです。
もともとエレクトロニクス技術の世界には,水と油のように,ディジタルとアナログという別世界が存在するわけではありません。ディジタル技術が今日のように隆盛を極めているとはいえ,電子回路としての基礎は,アナログ回路と共通している部分が非常に多いのです。
そこでこの本では,基礎的なディジタル回路をアナログ回路と対比しつつ,どこが同じでどこが違うのか,という点を理解することから勉強を始めます。なるほど,ディジタルICもオペアンプもトランジスタの固まりなんだな,ということが実感できたあと,話はディジタルの世界に移っていきます。
もちろん電子回路の実験をするためには,回路図が読めて,それ相応の電気理論や部品についての知識をもつことも必要です。そこで,回路図の読み方・書き方,部品の電気的な働き・構造・使い方,そして測定器の使い方などにもかなりのスペースを割くことにしました。この部分は,一部,「やさしいアナログ回路の実験」の中の記事と重複していますが,これは本書と「やさしいアナログ回路の実験」を,それぞれ独立した本として完結するため,あえてこのような構成としてあります。
実用回路の構成については,できるだけオシロスコープなど高価な測定器を使わず,テスタだけでかなりの部分を実験できるように工夫したつもりです。部品も,点数を少なく安価なもので済ませました。しかし,アナログ回路の実験なら1種類のオペアンプで多くの実験をすることができたのに対し,ディジタル回路の実験では機能ごとに異なるICを使わなければならないので,使用ICの種類が増えてしまいました。この点はお許しください。
最後になりましたが,この本の執筆にあたりお世話になった,東京電機大学出版局編集課市村恒二氏に,この場を借りて厚くお礼を申し上げます。
1994年8月
白土義男
1.回路図の見方
2.部品についての知識
3.実験の準備
4.測定器の使い方
5.ゲートICの実験
6.規格表の見方
7.マルチバイブレータの実験
8.フリップフロップの実験
9.カウンタの実験
10.D/A・A/Dの実験
2.部品についての知識
3.実験の準備
4.測定器の使い方
5.ゲートICの実験
6.規格表の見方
7.マルチバイブレータの実験
8.フリップフロップの実験
9.カウンタの実験
10.D/A・A/Dの実験