図解 シーケンス制御の考え方・読み方 第4版

初歩から実際まで

図解 シーケンス制御の考え方・読み方 第4版
著者 大浜 庄司
ジャンル 全て
電気
出版年月日 2002/09/01
ISBN 9784501110307
判型・ページ数 A5・272ページ
定価 3,190円(本体2,900円+税)
在庫 品切れ・重版未定

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最新のJIS規格に対応し改訂.定評ある1冊

 工業の行程における自動化・省力化のために,シーケンス制御は欠かせない技術である。本書は,初めて学ぶ人から実際の現場実務に就いた人まで対応出来るように,基礎から実際までを学ぶ構成になっている。
 改訂版は,一部のJIS規格改訂に基づいた修正・改訂の他に,図や組版を現代的に改め,電子化したデータにより,重版や改訂を容易に行えるようにする狙いもある。

■まえがき
 本書は,シーケンス制御を初めて学習しようと志す人のために,シーケンス制御の"初歩から実際まで"をやさしく解説した実務入門書です。
 産業の自動化・省力化が急速に進められている現在,これらに用いるシーケンス制御の技術は,技術者にとってこれからはぜひとも身につけておかなくてはならないものとなっております。
 これまでのシーケンス制御技術の習得は,長年にわたる経験の積み重ねと,多くの先輩からの伝承とによってなされていたのが実情であります。そのため,産業界に入って初めてシーケンス制御にたずさわり,大いに戸惑い,むずかしいもの,そして取っ付きにくいものと感じている人々が多いのではないかと思われます。
 そこで,本書はこれらの悩みを解決するため,理解しやすいようにシーケンス図は2色刷りとし,その動作順序の説明については独特の解説を試みたものです。また,本書の内容もシーケンス制御に関する基礎的な知識から実際の設備,装置における具体的な制御に至るまでを系統立てて詳細に解説してあります。
 したがって,数多くの人々が本書を学ぶことによって,すみやかにシーケンス制御技術を習得して,これからの技術者に課せられた重大な任務の遂行に際し,その一助となれば,著者の最も喜びとするところであります。
 終わりに,本書を執筆するにあたり,先輩諸賢が諸書に寄稿された貴重な文献・資料を参考にさせていただいたことに厚く御礼申し上げます。また, 本書の出版にあたり, なみなみならぬ御指導と御尽力を下された東京電機大学出版局の方々に,心から謝意をあらわすものであります。
1976年4月
大浜 庄司

■本書の特長と読み方
 本書は,初めてシーケンス制御を学ぶ人が,系統的に順序よく学習できるように編集しており,次のような3編と付録から構成されている。
 第1編 電気用図記号の表し方,シーケンス図の書き方および無接点リレーと論理回路など,シーケンス制御を理解するのに必要な基礎的知識がわかりやすく解説してある。
 第2編 シーケンス制御の定石ともいえる基本制御回路とその回路を用いた応用例について,その動作機構がくわしく解説してある。
 第3編 実際の設備や装置におけるシーケンス制御の考え方および読み方の初歩から実際までを具体的に解説してある。
  付録  JIS C 0617と旧JIS C 0301系列2の図記号とシーケンス図の対比集を収めてある。
 また,それぞれの内容については,制御動作が一目でわかるように,次のような工夫がなされている。
 qシーケンス制御動作の時間的経過を説明するために,スライド写真のように各動作ごとにいくつものシーケンス図に分解し,シーケンス動作が連続的に理解できるようになっている。
 wシーケンス図には動作の順序に従って,,…というように番号が記載してあるので,本文と対比しながらこの番号を順に追っていくと,自らシーケンス制御の動作順序が理解できるようになっている。
 eシーケンス図における制御機器の動作により形成される回路は,他と区別するために太い線で示すとともに,その形成された回路ごとに色別した矢印()で示してあるので,同じ色の矢印の回路を順にたどっていくと,動作した回路が理解できるようになっている。

■第4版にあたって
 世界的に貿易上の技術的障害を除去・低減し,貿易の自由化と拡大をはかるためには,各国の規格・基準の国際的整合化と透明性の確保が必要不可欠といえます。
 そこで,これらの問題を改善するため,日本工業規格(JIS)が,その障害とならないよう努める必要から,JIS規格とIEC規格(International Electro-technicalComission)との整合性がはかられております。
 その一つとして,JIS C 0617(電気用図記号)がIEC 60617(Graphical symbolsfor diagrams)を翻訳し,技術的内容を変更することなく制定されました。
 そこで,本書は,JIS C 0617に基づく電気用図記号に全面的に書き改めて,装いを新しく改訂第4版といたしました。さらに,JIS C 0617では,開閉接点の呼称をメーク接点,ブレーク接点,切換接点としておりますので,これに従いました。
 なお,論理図記号については,一般にMIL論理図記号として親しまれている米国規格ANSI Y32.14の図記号で表示してあります。
 本書は,JIS C 0617の電気用図記号に書き改めましたが,実際には,従来の図記号である旧JIS C 0301系列2図記号も使用されております。
 そこで,JIS C 0617と旧JIS C 0301系列2の対比図集を巻末に収め,読者の便をはかっております。
 これから,シーケンス制御を学ばれる皆様は,JIS C 0617の電気用図記号が用いられる方向に移行しておりますので,本書を大いに活用されることを望みます。
2002年6月
大浜 庄司
第1編 シーケンス制御の表し方・読み方
1 シーケンス制御を表す図
2 ユーザビリティとは?
3 電気用図記号の表し方
4 シーケンス制御記号の読み方
5 制御器具番号の読み方
6 シーケンス図の表し方
7 無接点リレーと論理回路の読み方
8 論理代数のシーケンス回路への応用

第2編 基本制御回路の読み方とその応用
9 自己保持回路と単相電動機の始動制御
10 インタロック回路と電動機の正逆転制御
11 手動・自動切換回路とコンプレッサの手動・自動切換制御
12 限時回路と電動機の間隔運転制御
13 優先回路と温風器の順序始動・順序停止制御
14 非常停止回路とガレージ・シャッタの自動開閉制御
15 有極回路と表示灯点検回路
16 回り込み回路と逆流阻止回路
17 表示灯回路と電磁接触器表示灯回路
18 温度リレーによる冷暖房の制御
19 リミットスイッチによる組立コンベヤの間欠運転制御
20 近接スイッチによる給水配管の断水警報制御
21 三相ヒータの自動定時始動・定時停止制御
22 電動ファンの繰り返し運転制御
23 常用電源と非常用電源の自動切換制御
24 遮断器の投入・引外し制御
25 直列コンベヤの順序始動・順序停止制御

付録
 JISと旧JISの対比
 図記号とシーケンス図集

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(本体2,900円+税)

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