ビギナーズ物理

理工系を学びはじめる人のために

ビギナーズ物理
著者 荻原 宏康
ジャンル 自然科学
出版年月日 1999/04/01
ISBN 9784501617004
判型・ページ数 A5・184ページ
定価 本体2,200円+税
在庫 品切れ・重版未定

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 高校で物理を履修しなかった,あるいは物理を苦手としていたにも関わらず,理工系の学部に進学した学生のための物理学の教科書。大学受験のための物理学とは異なり,理工系の学生として必要となる「物理学的な考え方」を身に付けることを目的として,楽しく物理学を学ぶことができる。大学の講義用教科書としてだけでなく,物理学に興味をもった文系の学生,社会人向けの読み物としても利用できる。

 理工系の大学で「物理学」は必修科目である。高校で「物理」は難しい、と言う教師がいて、物理をとらないで大学へやってきた学生は本当に気の毒だと思う。高校がイメージしている受験物理はたしかに難しい。難しいという高校教師自身、物理で受験したらどこの大学にも入れないのじゃないかな。
 受験物理の問題の解き方はあくまでも受験物理の問題解法であって、物理的な考え方というもっとも大切なものとはほとんど関係ない。受験物理は難しい、しかし、物理学は楽しいものだ。受験物理がまったく不得意でも結構。大学物理は身のまわりで起きているものごとを理工系学生として理解するための捉え方を勉強する学問だから、今からその勉強がはじまると思えばいい。それにはまず、楽に物理を考えるための道具「言葉と記号」およびその使い方に慣れてもらわなくちゃならない。
 君たちは歌を歌うだろう。カラオケにも行くし。歌では男女のあいだの特別な気持の動きを、誰と誰の間の問題かということを無視して「ラブ」と言ってしまうだろう。難しい運指のいる楽器だって見よう見まねでこなしてしまう。物理学の言葉や記号だって「ラブ」とおなじ調子のものだし、記号の使い方だって楽器の弾き方のようなものさ。慣れればいい。いや、きみたちが理工系の大学で学び、将来はエンジニアになる以上、慣れなくてはならないものだと思ってほしい。
 とはいっても半年、一学期で週一回、およそ12回の講義の物理学は、エンジニアの道具となる物理学を学ぶには短かすぎる。この「ビギナーズ物理」では、物理学をつまみ食いしながら物理学の考え方が学べるような話題を扱っている。
 物理学が、理工系の考え方の対象である現象やものごとを、どのように整理して理解しているのか、一通り体験することができるはずだ。紙の上で筆記用具を動かしながら勉強してもらいたいんだ。そのことを思い出してほしいので「書く、とにかく書いてみる」というテーマのカットをいっぱい入れておいた。そしたら、きっと「わかった」といいたくなるに違いないから「わかった」というテーマのカットも入れてある。
 この「ビギナーズ物理」と平行して、または引き続いて系統的な「物理学概論」や「力学」、「電磁気学」、「熱力学」あるいは「電子物性」や「プラズマ物理学」などを学ぶことになるはずだが、その理解のためにもこの「ビギナーズ物理」が目論んだ「物理的な考え方、道具の使い方」は有効なはずである。
 いずれにしても、大学には大学の勉強のやりかたというものがある。それは、とにもかくにも勉強する、それも自分で勉強するということなんだ。アルバイトをしてそのお金で遊ぶことじゃない。とにかく大学は勉強するところだ。
 ということで、この本では
1 高校物理でも学んでいるはず、ということを確認するために、またこの本が小冊子であるために取り入れきれなかったことの自習のために、高校物理での関連キーワードをリストにしてある。高校物理の教科書でも大学生用教科書でもなんでもいいと思う。当たって知識の再構築をしてほしい。
2 「ビギナーズ物理」と同じような目的で書かれている、教科書ではない、解説書がたくさんある。読書の対象としてほしいのでこの本の終わりにリストアップしておいた。
3 物理学の講義に使われる本格的な物理学の教科書もリストしておこうと思ったけど、これは副読本として読むような性質のもではないし、第一、講義をなさる先生が決めるもの一冊あればもうたくさんという心情のものだろうと思ってやめておいた。でもね、高校で物理の教科書を使っていたのならそれを大事にして読み返すことを薦めたい。
Stage1 変化の表現と数学を使う表現
Stage2 質点を巡る物理学
Stage3 巨大な数をめぐる物理学
Stage4 さからうことに関する物理

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