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2022.05.06
水圏の環境
水圏(湖畔・河川・海岸・海洋等)の環境について,拡散・分散・密度流や水質の基礎など従来より「環境水理学」において研究された分野から,周辺環境を考慮した景観設計まで,最新の動向を盛り込み幅広く解説。「思い出してみよう」や「ものしりになろう」などのコラムにより,周辺の事柄も知ることができる。
<まえがき>
本書は執筆した著者などは土木工学の河川・海岸などを扱う水理学の専門家たちである。水理学でも環境分野の教育・研究は従前から行われ,「環境水理」の分野と称されてきた。しかし,拡散・分散・密度流などに限定された初期の状態から,近年は,化学・生物学的分野から景観設計に至るまで取り扱い範囲が極めて広範囲なものとなっている.
そのような急激な取り扱い分野の拡大がゆえに学生の教育に当たり適当な教科書が無く,各大学の担当者が専門書・論文を参照して手作りの教材を作り使用しているのが現状であろうと考えられる。本書はそのような現状を鑑みて敢えて非学・非才を省みず執筆するとともに,署名も従来の「環境水理」から「水圏の環境」とすることとした。有り難いことに有能な共著者を得て初期の目的をある程度は達成できたと考えている。
本書の出版に当たり東京電機大学学術研究奨励金(学術研究援助:研究成果出版費)より援助を受けた。記して感謝の意を表します。
私事ではあるが本年年頭には恩師林泰造先生の,6月には本書の執筆を熱心に応援して下さった東京電機大学出版局・岩下行徳氏の突然の訃報に接した。また,10月11日で父が亡くなって満3年になる。これらの人々に感謝しつつ本書が僅かなりとも世のお役に立てばと願う。
平成10年10月(松風台にて)
有田正光
亡き父を偲ぶ
⇒ 正誤表(第1版7刷)ダウンロード
⇒ 正誤表(第1版8刷)ダウンロード
<まえがき>
本書は執筆した著者などは土木工学の河川・海岸などを扱う水理学の専門家たちである。水理学でも環境分野の教育・研究は従前から行われ,「環境水理」の分野と称されてきた。しかし,拡散・分散・密度流などに限定された初期の状態から,近年は,化学・生物学的分野から景観設計に至るまで取り扱い範囲が極めて広範囲なものとなっている.
そのような急激な取り扱い分野の拡大がゆえに学生の教育に当たり適当な教科書が無く,各大学の担当者が専門書・論文を参照して手作りの教材を作り使用しているのが現状であろうと考えられる。本書はそのような現状を鑑みて敢えて非学・非才を省みず執筆するとともに,署名も従来の「環境水理」から「水圏の環境」とすることとした。有り難いことに有能な共著者を得て初期の目的をある程度は達成できたと考えている。
本書の出版に当たり東京電機大学学術研究奨励金(学術研究援助:研究成果出版費)より援助を受けた。記して感謝の意を表します。
私事ではあるが本年年頭には恩師林泰造先生の,6月には本書の執筆を熱心に応援して下さった東京電機大学出版局・岩下行徳氏の突然の訃報に接した。また,10月11日で父が亡くなって満3年になる。これらの人々に感謝しつつ本書が僅かなりとも世のお役に立てばと願う。
平成10年10月(松風台にて)
有田正光
亡き父を偲ぶ
◆正誤表◆
⇒ 正誤表(第1版7刷)ダウンロード
⇒ 正誤表(第1版8刷)ダウンロード
第1章 水質の基礎知識
第2章 拡散と分散
第3章 密度流
第4章 湖沼や貯水池の水環境
第5章 海洋・海岸の水環境
第6章 河川の水環境
第2章 拡散と分散
第3章 密度流
第4章 湖沼や貯水池の水環境
第5章 海洋・海岸の水環境
第6章 河川の水環境