工学のためのVBAプログラミング基礎

工学のためのVBAプログラミング基礎
著者 村木 正芳
ジャンル 情報・コンピュータ
出版年月日 2009/10/01
ISBN 9784501546304
判型・ページ数 A5・208ページ
定価 本体2,200円+税
在庫 在庫あり

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現代の技術者には,データの迅速かつ正確な処理のためにコンピュータを利用する力が求められている.その大半はアプリケーションソフトの利用であるが,一方,自分が望むデータ処理の方法を可能にするのがオリジナルプログラムである.プログラムを作ることは,また理論的思考力や創造力の向上にも大変役立つと考えられている.大学や高専の理系学科の授業に,「プログラミング」が必修あるいは選択必修科目として用意されているのもそのためである.筆者は大学で実習形式の授業科目「プログラミング」を担当しているが,限られた授業時間数の中で,大半の学生(プログラミング初学者)に,プログラミングの基礎知識を習得させるところまではできても,オリジナルプログラムの作成力を身につけさせるのは容易ではないと常々感じてきた.その問題を解決する一つの方法が,初学者に適したプログラミング言語の選択にあるように思える.
 科学技術計算用のプログラムは,歴史的な経緯もあって,UNIXやDOS環境の下にC言語やFORTRANなどのプログラミング言語で組まれることが多い.ところが,それらはプログラム作成に入る前段階で時間を要することと,プログラムを使って処理した結果が数値の並びになるため,結果の理解にこれまた時間を要することがある.グラフ化して結果を理解しようとすると,別のグラフィックソフトを使うといった面倒な作業も必要になる.
 ところで最近,流れや運動などの物理現象のシミュレーションを紹介した書籍が多数刊行されており,そこでは表計算ソフトExcelのプログラミング機能であるVBA(Visual Basic Applications)が用いられている.VBAは初心者でもなじみやすいプログラミング言語で,データの入出力にはExcelの表計算機能が利用でき,グラフ機能を利用して容易に図示化もできる.シミュレーション本刊行の狙いはそのようなところであろう.教育用ツールとして,また産業界での解析用ツールとしても,今後VBAの普及は進むものと思われる.
 もっとも,VBAがなじみやすい言語だからといっても,やはり必要になるのは基礎である.調べてみると,VBAマクロの書籍は多数刊行されているが,工学計算用に特化したVBAプログラミングの書籍は比較的少ないように見受けられた.今回「工学のためのVBAプログラミング基礎」を執筆するに至ったのもそのような理由からである.
 本書では,まず基礎編として各種ステートメントとその使い方について解説した後,応用編として数値計算の入門用の課題を取り上げた.数値計算ではプログラムの流れの基になる数学的処理の考え方に力点を置いて執筆した.なお,プログラミングとは直接関係しないボタンやテキストボックスなどユーザインタフェースは取り上げないことした.
 VBAは限られた時間でプログラミング技法を習得する言語としては最適である.プログラミングができると何ができるのか,それがわかればますますプログラミングが面白くなる.本書を通じてそのような人が一人でも増えることを期待したい.
 最後に本書の執筆に当たり,貴重な助言をいただいた東京電機大学出版局編集課の松崎真理氏に感謝の意を表したい.
 2009年8月
 村木 正芳

◆書籍関連情報◆


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第1章 はじめてのプログラミング
 1.1 VBAとプログラム
 1.2 VBEの起動
 1.3 コードウィンドウの立ち上げ
 1.4 プログラムの作成
 1.5 プロシージャ
 1.6 プログラムの実行と終了
 1.7 プログラムの追加
 1.8 プログラムの保存
 1.9 プログラムの削除
 1.10 プログラム(マクロ)を含んだファイルを開く
 1.11 セキュリティの設定
第2章 セルの操作と変数
 2.1 オブジェクトとプロパティ
 2.2 セルの操作
 2.3 変数
 2.4 定数
 章末問題
第3章 簡単な計算とプログラムの流れ
 3.1 算術演算子と四則計算
 3.2 流れ図
 3.3 組込み関数
 章末問題
第4章 分岐処理
 4.1 条件による分岐処理
 4.2 複数の条件を使った分岐処理
 4.3 多くの選択肢を持つ分岐処理
 章末問題
第5章 繰り返し処理
 5.1 回数を指定した繰り返し
 5.2 級数和の求め方
 5.3 入れ子の構造
 5.4 条件との関係で行う繰り返し
 章末問題
第6章 配列
 6.1 1次元配列
 6.2 最大値,最小値の求め方
 6.3 2次元配列
 6.4 定数を使った配列指定
 章末問題
第7章 プロシージャ
 7.1 サブプロシージャ
 7.2 ファンクションプロシージャ
 章末問題
第8章 応用編―数値計算プログラムの基礎
 8.1 代数方程式の解法
 8.2 数値積分
 8.3 連立方程式の解法
 8.4 常微分方程式の解法
 8.5 差分方程式
 付録8.1 熱伝導方程式
 付録8.2 3‐D等高線グラフの作成
章末問題解答
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