セマンティック技術シリーズ トピックマップ入門

セマンティック技術シリーズ トピックマップ入門
著者 内藤 求 編著
加藤 弘之
桐山 孝司
小町 祐史
瀬戸川 教彦
中林 啓司
吉田 光男
ジャンル 情報・コンピュータ
出版年月日 2006/12/01
ISBN 9784501542108
判型・ページ数 B5変・250ページ
定価 本体3,300円+税
在庫 在庫あり

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国内外の事例も紹介し,実務に対応

 トピックマップは,1990年代前半にM.BiezunskiによってHyTimeのアプリケーションとして検討が進められ,その後多くの技術者たちによって関連技術を取り込みながら次第にその体系が形成され洗練されていった.すでにいくつもの実装が報告され,ウェブ環境でのその有効性は多くの人の知るところとなっている.
 M.Biezunskiはトピックマップに関する彼の議論と発表の場を,GCA(Graphic Communications Association,現在のIDEAlliance)のコンファレンスと国際標準化機構のISO/IEC JTC1/SC18(現在のSC34)におけるSGML/HyTime関連プロジェクトとに置いていた.その後,構文としてXMLが使われるようになると,議論の場と参加者が大きく広がり,知識処理の分野をも巻き込む広がりを見せている.その結果,関連する文献・資料の提供元も広がっている.
 ISO/IEC JTC1における規格文書に関しても,基本となるトピックマップ規格ISO/IEC13250がマルチパート化され,関連規格の提案も進み,トピックマップとその関連規格の体系が複雑化してきた.そこでそれらの関連を示す”トピックマップ曼荼羅”の必要性が議論されてきたが,その実現は先送りにされたままであった.
 筆者の一人である小町は,数年前にM.Biezunskiを日本に呼んでトピックマップの基礎から応用までを平易に解説していただくチュートリアルを企画したが,当時はまだ国内におけるトピックマップに対する関心の高まりが不十分であって十分な数の参加予定者が集まらず,その企画は実現しなかった.しかし2005年には,国内で開催される関連技術のコンファレンスにもトピックマップのキーワードが飛び交い,関係者の注目が集まっている.そこで,”トピックマップ曼荼羅”を含むトピックマップ関連技術を日本語で平易に解説する書籍の発行が強く要望されるに至った.
 この要求に応えるため,ISO/IEC JTC1/SC34の国内対応組織である情報規格調査会のSC34専門委員会メンバと相談し,”トピックマップ入門”の書籍の企画を検討した.その結果,SC34専門委員会においてトピックマップを専門とするメンバが中心になって執筆にあたることとなり,本書が実現することになった.
 本書は次の構成をとる.
 1.トピックマップへの第一歩
 本書の導入部であり,ここで”トピックマップとはどんなものか”に触れるとともに,今日までのその発展の経緯を示す.
 2.データモデルと構文
 トピックマップの基本技術であるデータモデルと構文とを解説する本書の中核部分である.
 3.関連規定
 ISO/IEC JTC1/SC34が標準化を推進しているトピックマップとその関連規格に関する最新の議論を紹介する.近い未来,ISOから出版されるそれらの企画は,今後の議論の推移によっては本書の内容と幾分異なるものになる可能性がある.
 4.ツールと製作
 既存のトピックマップツールを使って,トピックマップ制作の実習を行い,ナビゲーション,スコープフィルタリング,検索などのオペレーションを試みていただく.
 5.付録
 本文の文脈の中で記述できていなかった関連情報(実用事例,重要論文の和訳,処理系等)を付録として収録した.本文中に使われている関連用語については,付録Eを参照するとよい.
 本書は,トピックマップの基礎から実用事例にいたる広範囲な内容を網羅している.そのため,以下のメンバによって分担執筆を行った.それぞれ専門的立場から原案を執筆し,意見交換を繰り返すことで最終原稿とした.本書執筆に際し,貴重な情報提供をいただいたJTC1/SC34/WG3 ConvenerのSteve Pepper氏に感謝する.
 本書がトピックマップに関心をもつ多くの技術者・研究者,およびウェブ開発関係者に有益な示唆を与えることとなれば,執筆者一同この上ない喜びである.

 執筆担当
 内藤  求 1.1節,1.3節,2.1節,2.2節,3.2節,4.2節,付録A(A.1.1項,A.1.2項,A.1.8項を除く),付録D,付録E
 小町 祐史 1.2節
 瀬戸川教彦 2・3節,3.1節,3.4節,4.1節,A.1.8項,付録C
 加藤 弘之 3.3節
 中林 啓司 A.1.1項
 桐山 孝司 A.1.2項
 吉田 光男 A.2節,付録B(翻訳)

 2006年10月
 執筆者一同
第1章 トピックマップへの第一歩
 1.1トピックマップとは
 1.2 トピックマップの経緯
 1.3 トピックマップワールドの体験
 参考文献
第2章 データモデルと構文
 2.1 基本的な概念
 2.2 データモデル
 2.3 構文
 参考文献
第3章 関連規定
 3.1 正準化
 3.2 参照モデル
 3.3 トピックマップ問合せ言語
 3.4 制約言語
 参考文献
第4章 ツールと制作
 4.1 ツール
 4.2 作ってみよう
 参考URL
付録A 事例
 A.1 国内の事例
 A.2 海外の事例
付録B トピックマップのTAO
 B.1 序文
 B.2 知識構造と情報管理
 B.3 トピックマップのTAO
 B.4 まとめ
付録C OKS Samplersの使い方
 C.1 OKS Samplersのインストール
 C.2 アプリケーションの使い方
 参考URL
付録D CD?ROMについて
 D.1 トピックマップツール
 D.2 サンプルトピックマップ
 D.3 DTD
 CD?ROM使用上の注意
付録E 用語解説
索引

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