ディジタル情報流通システム (単行本)

コンテンツ・著作権・ビジネスモデル

ディジタル情報流通システム
フォーマット:
単行本 電子書籍
著者 画像電子学会
曽根原 登 監修
ジャンル 全て
情報・コンピュータ
出版年月日 2005/01/01
ISBN 9784501538705
判型・ページ数 A5・328ページ
定価 3,850円(本体3,500円+税)
在庫 在庫あり

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わが国のインターネット利用人工は約7000万,ブロードバンド利用人口は約2000万に達している(2002年度待つ現在)。この普及を見ると,情報技術(IT)革命は新たな段階を迎えているように思われる。ディジタル情報,インターネット,ブロードバンドは,ともにディジタル技術を基盤とする。そのディジタル・インフラを用い,WWW,映像配信,コンテンツ流通,eコマース,といった様々な情報流通ビジネスが行われるようになってきた。このディジタル技術が本質的に持つ特質によって,物の流通にはなかった新たな課題が顕在化してきた。例えば,ディジタル・インフラでの著作権や特許権など知的財産権の管理や,ネットワーク流通,情報の消費・利用の各場面で起こっている諸問題である。
 このような状況のもと,IT革命はどのようなブロードバンド・ネットワーク社会を形成するのか,そして,ブロードバンド・インフラによる情報経済システムはどうあるべきかをあらためて考えることが重要となっている。本書は,ITの本質を分析し,そこから,これからのブロードバンド社会にむけた技術開発の方向を明らかにすることを目的とする。コンテンツ・アプリケーション,ブロードバンド・ネットワークの両方の側面から,ディジタル・コンテンツの生産,流通,消費の技術とサービスの課題を明らかにし,その技術的解決方法について述べる。
 本書の構成は,まず,ブロードバンド社会とディジタル流通技術について述べ,次に,ディジタル時代の著作権のあり方,著作権管理技術,コンテンツの個体化,セキュリティ技術として不正アクセスについて述べる。そして,ディジタル・インフラを構成するブロードバンド・アクセスネットワーク,IPネットワークディジタル情報家電の課題と技術について述べ,ディジタルコンテンツの生産・流通のコア技術としての符号化・メタデータ化技術について述べる。最後に,ブロードバンド産業のキラーアプリケーションとしての様々なコンテンツに関連する流通等各サービスについて述べる。
第1章 序論?ディジタル流通技術
 1.1 ブロードバンド社会とは
 1.2 ディジタル技術の特質
 1.3 ディジタル技術の研究課題
 1.4 ディジタル・ネットワークの特質と流通技術
 1.5 PtoPディジタル流通
 1.6 ディジタル流通市場の実現へ向けて

第Ⅰ部 ディジタル著作権とセキュリティ

第2章 ディジタル時代の著作権
 2.1 はじめに
 2.2 有形財の保護と無形財への応用
 2.3 著作権制度の暗黙の前提とディジタル化の影響
 2.4 近未来の著作権制度
 2.5 dマークの提唱と各種システムの比較
 2.6 柔らかな著作権制度に向けて

第3章 ディジタル著作権管理(DRM)技術
 3.1 はじめに
 3.2 不正コピー問題
 3.3 DRM技術
 3.4 法的保護手段
 3.5 不正コピーを超えて
 3.6 今後の著作権管理

第4章 ディジタルコンテンツの個体化技術
 4.1 わが国のディジタルコンテンツ流通の状況
 4.2 ディジタルコンテンツの著作権管理保護技術とそれらの課題
 4.3 コンテンツ個体化の必要性とその実現方法

第5章 不正アクセスとその対策技術
 5.1 はじめに
 5.2 不正アクセス
 5.3 不正アクセス対策
 5.4 今後の技術的課題

第Ⅱ部 ディジタル・インフラ

第6章 アクセスネットワーク技術
 6.1 はじめに
 6.2 光アクセス方式
 6.3 ワイヤレスアクセス方式
 6.4 ブロードバンド・ユーザNW

第7章 IPネットワークの動向
 7.1 はじめに
 7.2 インターネットの動向
 7.3 VPN(Virtual Private Network)プラットホーム
 7.4 IP電話(VoIP)
 7.5 コンテンツ配信ネットワーク(CDN)
 7.6 その他のプラットホーム
 7.7 課題と展望

第8章 IPネットワークの品質保証(QoS)技術
 8.1 はじめに
 8.2 ブロードバンド以前の状況
 8.3 インターネットのQoS制御技術

第Ⅲ部 ディジタルコンテンツの符号化・メタデータ化
 
第9章 ディジタル映像符号化技術
 9.1 はじめに
 9.2 最初の民生機器用符号化(MPEG?1)
 9.3 本格的な符号化(MPEG?2)
 9.4 さらなる飛躍を求めて(MPEG?4)
 9.5 ブロードバンド化対応(光コンソーシアム)
 9.6 コンテンツ記述の必要性(MPEG?7)
 9.7 MPEG?21と著作権保護
 9.8 今後の展望

第10章 ディジタル情報家電技術
 10.1 はじめに
 10.2 ディジタル放送の特徴
 10.3 ディジタルレコーダの特徴と展開
 10.4 今後のレコーダの展開

第11章 ディジタルTVのメタデータ技術
 11.1 放送の動きとブロードバンド
 11.2 メタデータの標準化
 11.3 メタデータの構造
 11.4 TV Anytime Forumにおけるモデル
 11.5 メタデータとコンテンツの融合とは
 11.6 高度コンテンツ流通実験

第12章 次世代のセマンティックウェブ技術
 12.1 はじめに
 12.2 セマンティックウェブとは
 12.3 ブロードバンド社会の情報流通基盤
 12.4 ブロードバンド社会のコンテンツと情報
 12.5 ブロードバンド社会における新たなコミュニケーション
 12.6 意味的情報理論に向けて

第13章 メタデータ管理技術
 13.1 はじめに
 13.2 位置情報
 13.3 ブロードバンドによるコンテンツ配信
 13.4 今後のデータベースの動向

第Ⅳ部 コンテンツ流通サービス

第14章 コンテンツ流通ビジネスモデル
 14.1 はじめに
 14.2 コンテンツ流通サービスにおけるビジネス
 14.3 権利流通プラットホーム

第15章 ディジタルアーカイブ・コンテンツ流通モデル
 15.1 はじめに
 15.2 ディジタルアーカイブへの取り組みと問題点
 15.3 ディジタルアーカイブの取り組みに対する解決策
 15.4 ディジタルアーカイブとネットワーク連携
 15.5 ディジタルアーカイブの今後

第16章 P2Pコンテンツ流通モデル
 16.1 はじめに
 16.2 P2Pファイル共有
 16.3 P2Pコンテンツ流通と著作権問題
 16.4 P2Pコンテンツ共有システム
 16.5 P2Pその他の動向
 16.6 新しい流通モデルの創造

第17章 超高精細(SHD)映像配信サービス
 17.1 はじめに
 17.2 ブロードバンドNW映像流通プラットホーム
 17.3 超高精細映像に関する標準化の進展
 17.4 超高精細ディジタルシネマの配信実験
 17.5 生ライブ中継実験

第18章 映像通信(TV会議)サービス
 18.1 まえがき
 18.2 映像通信の変遷
 18.3 ブロードバンド映像通信とそのしくみ
 18.4 IPネットワーク上での呼接続
 18.5 双方向映像通信
 18.6 会議支援機能
 18.7 TV会議製品とサービスの動向
 18.8 今後の動向

第19章 e?Learningサービス
 19.1 e?Learningの問題点
 19.2 遠隔講義
 19.3 遠隔協調学習システム
 19.4 アーカイブ型講義配信
 19.5 アーカイブと連携した遠隔添削システム
 19.6 WBT学習者の同期式学習支援方式
 19.7 e?Learningの将来と課題

第20章 コラボレーション映像制作サービス
 20.1 はじめに
 20.2 グループウェア
 20.3 コラボレーション映像制作の歴史
 20.4 コラボレーション映像制作の動向
 20.5 これからのビジネス動向と技術

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