システム開発の体系

JIS X 0160/共通フレーム98対応

システム開発の体系
著者 日本ユニシス 情報技術研究会
ジャンル 情報・コンピュータ
出版年月日 1999/01/01
ISBN 9784501529307
判型・ページ数 B5変・280ページ
定価 本体3,400円+税
在庫 在庫あり

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 システム開発を行う際には,企画,開発,運用,保守,契約,管理といったプロセスがある。各社様々のプロセスをとっているが,これを国際規格をベースに標準化したものが共通フレームである。本書は,共通フレーム98およびJIS X0160(ソフトウェアライフプロセス)に対応し抽象度が高い共通フレームを実務に適用できるよう,具体的なガイドラインを記述したもの。

 企業の重要資源として,”人”,”物”,”金”に”情報”が加えられてから久しい。情報処理機器類の飛躍的な技術革新とソフトウェア郡の充実とが相まって,多くの企業が試行錯誤を繰り返し,”情報”を第4の資源に確実に位置づけてきている。コンピュータを中心に据えた情報システムは,既存の業種・業界のみならず,実際,さらには業種・業界の垣根を越えた範囲に拡張し続けている。また一方では,グローバル化の波が押し寄せ,これにも追随しなければならないなど,情報システムに対する要求の変化も急激である。
 これらの早さと広がりに迅速,柔軟,かつ確実に対応するために,オブジェクト指向,エージェント指向,ルールベース,ビジネス・オブジェクト,プロセス・モデリングなど各種の技法が誕生し,業務そのものの分析・定義・再構築がはかられている。そして,これらの技法を採用する際にも,ソフトウェア・ライフサイクル・プロセス(Software Life-Cycle Process:以下SLCPと略)全体を考慮に入れた,システム構築が重要性を増しつつある。
 本書は,情報処理システムのSLCPを,基本プロセス郡(企画,開発,運用,保守の4プロセス),契約プロセス郡(取得,供給の2プロセス),共通プロセス郡(プロジェクト管理,環境支援,作業管理の3プロセス)に分類し,各プロセスで発生する一連の作業郡を実務的な面からとらえ,”システム開発の体系”として記述したものである。ソフトウェア開発や取引きの現場で発生するさまざまな作業郡を詳細な作業項目に細分化し,これに名前をつけ,作業の範囲と内容を定義している。つまり,システム構築のために蓄積された各種の規範,ルール,規則,経験などを体系化した組織の標準(個別フレーム)の一例である。システム開発計画を立案するとき,あるいは計画に基づいてプロジェクトを管理するときに,作業のもれや重複のチェック,開発作業全体の見積もりに役立てることができる。
 また今後は,情報システムの企画,開発,運用,保守の各プロセスの一部や全部を外部に委託するときに,システム開発および取引の明確化のために策定された”共通フレーム”に準拠した取引きが求められる。本書では”共通フレーム”の考え方にふれ,”システム開発の体系”との対応についても述べているので,依頼側(取得者)と開発側(供給者)との間で取引きする作業の内容を確認するために利用することもできる。
 ”共通フレーム”とは,国際規格である『ソフトウェアライフサイクルプロセス規格ISO/IEC 12207:1995(JIS X  0160-1996)』に,日本のソフトウェア産業の特性を加味して策定された『1998版 共通フレーム98 SLCP-JCF97』のことを指す。” 共通フレーム”の策定は,通産省の指導のもと日本情報システム・ユーザー協会,情報サービス産業協会,日本電子工業振興協会,日本規格協会,日本情報処理開発協会,学職経験者などの協力を受けながら,SLCP-JCF97委員会,SLCP-JCF98委員会が行った。
  本書は次の三つを目的にしている。

 ●情報処理システムに関連する作業を実施するときには,発生する作業の名称とその内容を明らかにして着手する必要がある。その方法の一つで,作業を段階的に分割し構造化する方法(WBS:Work Breakdown Structureと一般にいわれる)をとるときのガイドラインを提供する。
 ●個々の作業の入出力と作業内容を示すことにより,各作業で参照したり,作成したりするドキュメントの種類を指示する。重要なドキュメントについては,記載項目を例示する。
 ●情報処理に関する取引きの標準化を狙った”共通フレーム”との対応関係を示すことにより,既存の組織標準(個別フレーム)やプロジェクトの標準から,業界標準への修整(テーラリング)の方向性を示す。

 本書は情報システム部門の管理者,プロジェクト・マネージャ,開発担当者の方々を対象にしている。情報処理システムの立案,プロジェクトの運営,情報処理システムの開発などの分野で,日夜奮闘されている方々に少しでも寄与できれば,編者の喜びとするところである。
 最後に,本書の執筆にあたってご支援をいただいた,東京電機大学出版局の植村八潮氏,松崎真理氏に心から感謝申し上げる。
  1998年12月

編者しるす
1章 システム開発の体系と共通フレーム
2章 企画プロセスの作業
3章 開発プロセスの作業
4章 プロジェクト管理プロセスの作業
5章 環境構築プロセス
6章 作業支援プロセスの作業
7章 運用プロセスの作業
8章 保守プロジェクトの作業
9章 取得プロセスの作業
10章 供給プロセスの作業

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