指紋認証技術

バイオメトリクス・セキュリティ

指紋認証技術
著者 画像電子学会
星野 幸夫 監修
木地 和夫
楠瀬 三四郎
平塚 誠一
小林 秀夫
樋口 輝幸
内田 薫
諏訪多 れい
石丸 浩二
ジャンル 電子・通信
出版年月日 2005/06/01
ISBN 9784501324803
判型・ページ数 A5・220ページ
定価 本体2,700円+税
在庫 在庫あり

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実用的生体認証「指紋認証」の技術解説書

 バイオメトリクスとは「人間の身体特徴や動作特徴により個人を自動認識すること」という意味に捉えられている。つまり生体特徴による個人認証の意味になるが,一般には短く「生体認証」とよばれている場合が多い。
 バイオメトリクスのうち,生体の一部である指紋による個人認証は古くから利用された形跡がある。まず,本人の財産であることの証拠や,書類上の署名の確認に利用され,100年位前からは犯罪捜査に利用されるようになり,ついには自動化されるようになった。
 本書では指紋による個人認証技術を利用した応用システムを,指紋提示者の主張に応じて次の二つのシステムに分けて紹介する。
 一つは登録されている指紋との一致を期待しつつ本人が指紋を積極的に提示するシステムであって,本書では指紋個人認証システムFPID:Finger?print Personal IDentification systemと称する。
 もう一つは指紋提示者が自分の指紋は登録指紋データベースの中から検索されることを望まないシステムであって,本書では自動指紋識別システムAFIS:Automated Fingerprint Identification Systemと称する。

 本書の内容は,指紋認証技術確立までの過程を紹介する第Ⅰ部と,現在の指紋認証の応用システムを紹介する第Ⅱ部に大きく分けられる。
 第Ⅰ部は,第1章と第2章からなる。第1章は内容構成図の破線内に示すようにハーシェル,フォルズなどの指紋認証に貢献した人物の紹介から指紋個人認証システムFPID,および自動指紋識別システムAFISという二つの応用システム実現までの技術小史である。第2章は同図の点線内に示すように自動指紋識別システムAFISに焦点を当てた小史である。
 第Ⅱ部は,第Ⅰ部に述べた技術開発の努力の結果ともいえる現在の指紋認証の応用システムと技術を紹介したもので,三つの章から構成される。第3章は指紋個人認証システムFPIDのシステムや指紋センサーなどの紹介である。第4章は現在の自動指紋識別システムAFIS(掌紋を含む)のネットワーク,指紋自動分類,掌紋照合などの紹介である。第5章は,第3章と第4章の共通なテーマである照合精度の現状紹介である。
 本書の生まれる動機となった第1章は,「画像電子学会誌」へ連載した技術解説記事を核に改稿したものである。書籍化への途をつけていただいた,早稲田大学理工学部教授・小松尚久先生には,ここにあらためて感謝申し上げたい。
 第2章は,自動指紋識別システムAFISの研究開発から世界市場開拓までを自己の体験をもとに書いた故・木地和夫の遺稿に写真や図を挿入し,若干ではあるが監修者が補筆してまとめたものである。木地は1970年前後の研究開始から2000年まで約30年間,常に第一線にあったために,社会情勢や経済情勢の変化をも反映した貴重な記録となった。記憶違いと思われる箇所や意見が分かれた箇所は,当時の事情に詳しい複数の関係者や保管資料,論文にあたり正確を期した。また,掲載にあたりご快諾いただいた夫人にも感謝申し上げたい。

2005年5月
序 バイオメトリクスと指紋認証(星野幸夫)
  0.1 バイオメトリクス
  0.2 指紋認証
第Ⅰ部 基本技術
 第1章 指紋認証技術(星野幸夫)
  1.1 世界の指紋認証技術小史
  1.2 FPID技術小史(研究,開発,改良)
  1.3 AFIS技術小史(研究,開発,改良)
  1.4 <付録>指紋特徴抽出アルゴリズム
  1.5 <付録>指紋照合アルゴリズム
  1.6 おわりに
 第2章 AFISの開発と技術確立(木地和夫)
  2.1 研究開発スタートから警察庁納入まで
  2.2 海外市場へ
  2.3 マーケット首位に
  2.4 新機能の開発
  2.5 オープン化AFISとFBI IAFIS
  2.6 国内AFIS
第Ⅱ部 システムと精度
 第3章 指紋個人認証システム(楠瀬三四郎,平塚誠一,小林秀夫,樋口輝幸,内田薫,諏訪多れい)
  はじめに
  3.1 指紋個人認証システムに期待される性能・機能
  3.2 指紋センサー
  3.3 指紋個人認証技術の応用製品
  3.4 指紋認証技術による新ユーザインタフェース
 第4章 自動指紋掌紋識別システム(石丸浩二,三重野龍治,加藤幸弘,内田薫,原雅範)
  4.1 自動指紋識別システム
  4.2 プリセレクション(指紋の自動分類技術と応用)
  4.3 掌紋識別技術
  4.4 指紋の隆線照合の試みと応用
 第5章 指紋認証精度(門田啓,黄磊,吉本誠司,内田薫,星野幸夫)
  5.1 指紋認証精度の保証
  5.2 認証精度の測定方法の標準化
  5.3 実運用指紋の認証精度評価

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