理工学講座 電気通信概論 第3版

通信システム・ネットワーク・マルチメディア通信

理工学講座 電気通信概論 第3版
著者 荒谷 孝夫
ジャンル 電子・通信
シリーズ 理工学講座
出版年月日 2000/02/01
ISBN 9784501320409
判型・ページ数 A5・226ページ
定価 本体2,700円+税
在庫 在庫あり

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 はじめて電気通信技術を学ぶ人のための入門書として,電気通信のしくみや基本となる技術を平易に解説。従来の通信技術に加え,近年急速に発展したインターネットや移動通信,マルチメディア通信についても取り上げ,現状に即した充実した内容になっている。

 20世紀後半の電気通信の発展は,コンピュータの発展と共に実にめざましく,その成果は文明社会に豊かな恵みを与えてくれた。この電気通信の発展は半導体技術,ディジタル技術,光技術の各分野における発明や飛躍的進歩に起因している。半導体技術ではトランジスタの発明以後IC,LSI,VLSIと続く電子回路の高集積化の進歩により,機器・装置の小型化,高信頼化,経済化が進んだ。ディジタル技術では多くの機器・装置で高機能化,高性能化が図られた。理想的ディジタル通信システムと考えられていたPCM方式が,LSIの導入により現実のものとなり,伝送システムと交換機がディジタル化されることでディジタルネットワークの時代を迎えるに至った。比較的新しい光技術ではガラスファイバと半導体レーザの画期的発明と飛躍的進歩により,多くの卓越した特長をもつ光伝送システムが実現した。これらLSI,ディジタル技術,光技術は互いに関連が強く相乗効果によりさらなる発展を続けている。
 このような新技術をシーズとして,サービス面からの社会的ニーズに対応してシステム化を図ることとなる。最近注目されている新しいサービスにマルチメディア通信がある。これにより,長く続いていた電話中心社会から脱皮し,高度情報化社会の実現に向けてデータや画像など新しい情報メディアを加えた幅広い活動が期待できる。具体的には電話型ディジタル通信をベースに発展させたISDNと,コンピュータ通信を発展させたインターネットがあり,共に急速に普及している。さらに無線系で注目される新サービスに携帯電話がある。これは独特の無線技術と交換技術からなる移動通信技術の研究成果が実ったものである。まさに現在の電気通信技術は,めまぐるしい変貌を遂げながら発展を続け,新サービスを生みだし,活力に満ちた時代の中にあるといえよう。
 本書は,これから電気通信技術を学ぼうと考えている方のための入門書として,また電気通信技術に興味をもち知識を吸収したいと考えている方のための解説書として,電気通信のしくみを基礎から応用面まで平易に述べたものである。筆者は長い間,公衆電気通信の各種システムの研究実用化を担当してきた経験と,その後の大学における講義の体験に基づいて次のことに特に配慮して執筆した。
 (1) 電気通信のしくみや基本となっている技術を理解してもらうとことに重点をおき,あわせて最近話題となっていることについても極力紹介する。
 (2) 電気通信を初めて学ぶ学生や,アウトラインを知りたい専門外の方に理解していただくため,理工学書では多くなりがちな専門用語,数式,理論を可能な限り避け,わかりやすい図をなるべく多く使う。
 本書の構成は,1章で概要を,2?5章で通信技術のハードウェア面の基礎を,6章で無線の特徴を活用した衛星・移動通信を,7?9章で情報メディア別の音声通信,画像通信,データ通信を,そして最後の10章でマルチメディア通信について述べる。以上あまり予備知識なしに容易に理解できるように,系統的に編集し記述したつもりである。読後,電気通信に興味を抱かれ,さらに専門書へと進まれる気持ちをもっていただければ幸いである。
 本書の第1版が発行されてから15年近い歳月が流れた。この間も,電気通信技術は著しい発展を遂げ,その結果,多くの新しい情報通信サービスが生まれた。情報通信のような変化の激しい分野を扱っているため,増刷の機会ごとに若干の手直しは行ってきた。大規模な見直しは初版発行8年後の第2版で行い,さらにほぼ7年後の今,第3版としてマルチメディア通信,移動通信を中心に行った。
 最後に本書の出版に際し,多大のご協力をいただいた東京電機大学出版局の植村氏ほか関係各位に厚く感謝申し上げる。
2000年1月

筆者しるす
1. 通信システムの概要
2. 伝送媒体
3. 信号の処理
4. 信号の伝送
5. 信号の交換
6. 衛星・移動通信
7. 音声通信
8. 画像通信
9. データ通信
10. マルチメディア通信

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