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歌声の科学
原書名: The Science of The Singing Voice

ヨハン・スンドベリ(著) / 榊原 健一(監訳) / 伊藤 みか(訳) / 小西 知子(訳) / 林 良子(訳)

B5判  226頁 並製
 3,200円+税
ISBN 978-4-501-62170-4 C3073
在庫あり

奥付の初版発行年月 2007年03月
書店発売日 2007年03月20日

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紹介

音響関係者や歌唱指導者には定評ある一冊

目次

1 声とは
2 発声器官
   解剖学
   生理学
3 呼吸
   圧力とは何か
   メカニズム
   話声および歌声における肺気量
   話声および歌声における声門下圧
   話声および歌声における空気流量
   声門抵抗
   圧力,空気流,音波
   呼吸と発声
4 喉頭音源
   声区
   制御
   制御系
   声帯振動
   スペクトル
   波形
   喉頭音源と理論的モデル
   喉頭音源と声道
5 調音
   フォルマントと調音
   男性,女性,子供のフォルマント周波数
   テノール,バリトン,バス歌手におけるフォルマント周波数
   フォルマント周波数と喉頭の垂直方向の位置
   男性オペラ歌手でのフォルマント周波数
   女性オペラ歌手のフォルマント周波数
   声種と声道長
   教育学的観点から
6 合唱歌唱
   発音周波数はどれくらい同じなのか
   音程合わせの精度
   ソロvs.合唱
   母音の固有ピッチ
   いくつかのその他の疑問
7 話声,歌,感情
   感情音声
   感情表現を伴う歌唱
   感情発声
   感情的な発声の調音
   感情による身体の動きと音
   議論
8 知覚に関するラプソディ
   自分の声の感覚と聴取
   身体の振動
   ビブラート
   ビブラートとピッチ
   ビブラートと母音明瞭性
   特別に高いピッチにおける母音の判別
   音を合わせる,外す
9 声の障害
   原因
   発声障害時の声帯振動
   発声障害における喉頭音源
   ウォームアップ
   治療と展望
参考文献
訳者あとがき
索引

前書きなど

 本書は,歌唱における人間の声について,会話などの音声と比較しつつ,これまでの研究の成果を解説,議論することを目的としている。このような目的をもった本の必要性を感じたのは,この分野の研究成果は,天文学から音楽学まで広い分野にわたる多種多様な雑誌に発表されており,しばしば必要な論文を探し出すことが困難だからである。私は,20年間にわたり歌声の研究を行うという,おそらく他に例のない幸運な機会を得て,系統的な研究を行い,また幸運に恵まれ,多くの興味深い論文を書くことができた。
 本書では,通常とは異なる方法で歌声を取り扱う。通常歌唱に関して使われる用語は,人によって別の意味で使われることがあり,このことからここでは通常使われる用語の多くを要しない。その代わりに,音声学,音響学,および医学から用語を借りてきて用いることとした。これにより,多くの用語に関して誤解の起きる可能性をなくすことができればと思う。
 本書は,人間の声の機能を不思議に思う人のために書かれたものである。本書を読むにあたって,歌手の人たちにあまりなじみのなりと思われる数学や医学の特別な知識は要求しない。とはいうものの,本書は,読者に読解するための努力をまったく要求しないというわけではない。おそらく音声学に関するいくつかの(章や)節では,読者にはペースを落として読み進めてもらうこととなるだろう。
 本書をGunnar Fantに捧げる。彼の研究所で25年の間研究をするという素晴らしい機会を得て,日々触れることができた彼の研究に関する基準,また,音声生成理論に進歩をもたらした彼の研究成果による基本的貢献から,多くの恩恵に預かった。歌声の科学,そして私自身,その多くを彼に負っている。
 本書は,原著をスウェーデン語で書き,それを私自身が英語に翻訳したものである。この本を書き上げるにあたって,北イリノイ大学出版の忍耐強いスタッフの皆様から多くの励ましを頂いた。また,ほかにもたくさんの人々から,本書を書くにあたり,多大なる助力を頂いた。
 私の歌の先生であるDagmar Gustafsonと,私が長年在籍してきたストックホルム・バッハ合唱団のリーダであるAnders Ohrwallのおふたりは,どのようにすれば声を楽器のように使うことができるかを示してくれたという点で,私の音楽的な素養を作り上げる上で特に重要な方々である。また,Jan Gauffin,Erik Jansson,Anders Askenfelt,Sten TernstromをはじめとするKTH(スウェーデン王立工科大学)の音声コミュニケーション・音楽音響学部の多くのメンバーもいろいろ重要な貢献をしてくれた。さらに,Bjorn Fritzell,Peter Kitzing,Rolf Leadersonをはじめとする音声学を研究する友人たちは,私に音声医学の重要性について教えてくれた。Thomas RossingおよびRichard Millerは,英文原稿を読み,多くの価値ある助言を下さった。音声研究の深遠な場所で何年もすごすのには,スウェーデン建国300年記念国立銀行から繰り返し行われた助成が不可欠であったことを書き添える。

著者プロフィール

ヨハン・スンドベリ(スンドベリ,J.(ヨハン))
榊原 健一(サカキバラ ケンイチ)
伊藤 みか(イトウ ミカ)
小西 知子(コニシ トモコ)
林 良子(ハヤシ リョウコ)

上記内容は本書刊行時のものです。

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