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ビル・ゲイツ II そしてライバルは誰もいなくなった

コンピュータ

脇 英世(著)

四六判  576頁 並製
 3,000円+税
ISBN 978-4-501-55420-0 C3004
在庫あり

奥付の初版発行年月 2016年05月
書店発売日 2016年05月20日
登録日 2016年03月23日

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解説

パソコン黎明期の企業間競争を勝ち抜いたビル・ゲイツ。コンピュータ業界の帝王となった彼とマイクロソフト社の経営戦略を語る。

紹介

パソコン黎明期の企業間競争を勝ち抜いたビル・ゲイツ。コンピュータ業界の帝王となった彼とマイクロソフトの経営戦略を語る。

パソコン黎明期の企業間競争を勝ち抜いたビル・ゲイツ。コンピュータ業界の帝王となった彼とマイクロソフト社の経営戦略を語る。おもに、1980年代から2000年まで、巨人IBMを倒し、MS-DOS、Windows 3.X、95、2000までをつづる。当時の人間関係や技術も含め、詳細に記述する。

目次

第1章 IBMの非常措置の光と影
第2章 新OSが必要だ
第3章 巨人IBMの思惑SAA
第4章 泥沼のOS/2戦争
第5章 メモリを求めて
第6章 ウィンドウズ勝利へ向かう
第7章 指先で情報を
第8章 ビル・ゲイツとジム・キャナビーノの戦い
第9章 アップルとIBMの提携
第10章 ダウンサイジング
第11章 ワールド・ワイド・ウェブ分散情報システムWWW
第12章 オンライン・サービス
第13章 マイクロソフトのもたつきとインターネットへの模索
第14章 ウィンドウズ95
第15章 インターネット戦略の発表
第16章 レイモンド・ノーダのノベルの衰退
第17章 フィリップ・カーンのボーランドの敗北
第18章 ウィンドウズNT
むすび
あとがき
引用・参考文献
索 引

前書きなど

 本書は『ビル・ゲイツI マイクロソフト帝国の誕生』に続いて,主に一九八一年から二〇〇〇年までのビル・ゲイツとマイクロソフトについて扱っている。書いてみて分かったことがあるが、事柄が起きた順番に記すと、非常に複雑で錯綜してしまうので、ある程度のまとまりで記述することにした。そのため、多少、時間的には前後することがあることは御了承頂きたい。
 コンピュータ技術については、普通の読者に分かる限度程度まで述べたが、むしろ技術jの背景で動いていた人達について述べて、理解しやすいようにと配慮した。
 第1章「IBMの非常措置の光と影」では、一九八一年八月のMS-DOS発売後の巨人IBMとマイクロソフトの関係を述べた。特にIBMのパソコン事業責任者が次々に代わっていき、次第に経験を積んだビル・ゲイツが有利になっていく様子を述べた。
 第2章「新OSが必要だ」では、IBMが必要としていた新OSの開発に至る過程を述べた。IBMがしきりにマイクロソフトを切り離そうとしながら実際にはできず、不信を抱きながらもマイクロソフトとの共同開発に頼らざるを得なかった様子を描いている。
 第3章「巨人IBMの思惑SAA」では、IBMの中で強い影響力を持ったアール・ウィーラーのシステムズ・アプリケーションズ・アーキテクチャ(SAA)について述べている。IBMの大型コンピュータ、部門コンピュータ、パソコンの全てを単一のアーキテクチャで統一しようとした思惑はそれなりに優れたものではあったが、次第に全体を覆うことが難しくなり、ほころびていく。
 第4章「泥沼のOS/2戦争」では、IBMがマイクロソフトを切り捨てようとしている中でのビル・ゲイツの必死の工作が成功し、OS/2開発に残留できたこと、またマイクロソフトが影で援助していたIBM互換機排除のためのIBMの秘策である、IBM PS/2とマイクロチャネルの発表などについて述べた。
 第5章「メモリを求めて」では、MS-DOSの640キロバイトというメモリ制限を打破するためのいろいろな試行について述べている。EMS、XMS、DPMI、EMM386など今ではもう忘れ去られた技術開発の中に、当時の必死の試行の跡が見られると思う。
 第6章「ウィンドウズ勝利へ向かう」では、マイクロソフトに降って湧いた勝利について述べた。マレー・サージェントやデイビッド・ワイズの突然の思いつき、バーガーマスター構造体などについて述べた。ウィンドウズ3.0と、マイクロソフトのTCP/IPキッズのあまりにも遅い出現やWFWなどについても述べた。
 第7章「指先で情報を」では、コムデックス・フォール90でのビル・ゲイツの講演を紹介している。一九九〇年当時、それほどには感じなかったが、以後マイクロソフトは、ビル・ゲイツの「指先で情報を」を実現しようと二〇〇六年くらいまで試行を繰り返したいたことに驚きを感じている。
 第8章「ビル・ゲイツとジム・キャナビーノの戦い」では、OS/2をめぐるビル・ゲイツとジム・キャナビーノの不毛な戦いについて述べている。この戦いの中で、次第にマイクロソフトはIBMをしのぐ勢いをつけていく。
 第9章「アップルとIBMの提携」では、マイクロソフトとうまくいかなくなったIBMがアップルと提携して体勢挽回を図ろうとした試みについて述べている。パワーオープン、カライダ、タリジェント、システム・オブジェクト・モデル(SOM)と次々にIBMは新しい試みを繰り返すが、劣勢を挽回できない。
 第10章「ダウンサイジング」では、ダウンサイジングの風潮によって、IBMの経営が苦しくなってきたこと、リストラクチャリングによってもIBMの苦境は救えず、ついにIBMのジョン・エイカーズ会長は辞任に追い込まれる。IBMの新会長にはビル・ゲイツの名前も上がったが、RJRナビスコのルイス・ガースナーに決まった。ルイス・ガースナーはこれ以上ビル・ゲイツとは争わないとして、マイクロソフトの関係に終止符を打った。
 第11章「ワールド・ワイド・ウェブ分散情報システムWWW」ではティム・バーナーズ・リーのWWWの開発、マーク・アンドリーセンとNCSAモザイク、スパイグラス、ジム・クラーク、ネットスケープ、ジム・バークスデールなど新しいインターネットの動きについて述べた。
 第12章「オンライン・サービス」では、いわゆるパソコン通信の勃興について、AOL、コンピュサーブ、プロディジーなどを中心に述べ、これに追いつこうとするマイクロソフトのマーベルの試行についても述べた。
 第13章「マイクロソフトのもたつきとインターネットへの模索」では、マイクロソフトがどのようにインターネットに近づいていったかを述べた。シャムウェイ・マンションでのリトリートやシー・チェンジ・メモ、スパイグラスとの交渉、インターネットの大津波メモなどがポイントだろう。
 第14章「ウィンドウズ95」では、ウィンドウズ3.Xの流れを引いてクライアントOSとしての1つの頂点をきわめたウィンドウズ95について述べた。
 第15章「インターネット戦略の発表」では、真珠湾記念日での新戦略の発表、ネットスケープとの直接対決、MSNを犠牲にしても実行されたAOLとの提携ではビル・ゲイツのしたたかさが存分に発揮される。またAOLのネットスケープ買収、落日についても述べた。
 第16章から第17章は、ノベル、ボーランドの殲滅に振るったビル・ゲイツの巧妙な戦略展開を描いている。
 第18章「ウィンドウズNT」では、デイビッド・カトラー、ジム・オールチンの下でのウィンドウズNT開発について述べた。
 本書は一気に読まなくても、興味のあるところから読んでいただいて結構である。独立して読めるように配慮してある。また難しいところは、初読の際は飛ばして頂いて結構である。気楽な気持ちでお読み頂ければ幸いである。写真については私が撮った。
 本書の成立に御努力いただいた東京電機大学出版局の石沢岳彦課長、小田俊子氏ならびに出版局の方々には深く感謝する。
 二〇一六年四月
 脇 英世

著者プロフィール

脇 英世(ワキ ヒデヨ)

上記内容は本書刊行時のものです。

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