バイオメカニズム・ライブラリー 生体情報工学
著者 | バイオメカニズム学会 編 赤澤 堅造 著 |
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ジャンル | 全て 電子・通信 |
出版年月日 | 2001/04/01 |
ISBN | 9784501321802 |
判型・ページ数 | A5・178ページ |
定価 | 2,750円(本体2,500円+税) |
在庫 | 在庫あり |
生体情報工学は,生体情報のセンシング・処理・制御を対象とする工学の分野である。遺伝情報から細胞・器官・生体システムの情報,人間の心理等,様々なレベルのものが含まれてるが,科学技術と人間の関係が急速に密接になってきている状況で,生体についての基礎知識はエンジニアにとって必須である。本書は理工系学部上級生?大学院向けテキストとして,生体機能の知識と工学との関連を平易に解説した。
バイオメカニズム・ライブラリー発刊の趣旨
バイオメカニズムとは,人間を含む生物の形態・運動・情報および機能との関係を,工学や医学・生物学などのさまざまな方法論で解析し,その応用を図る学問分野です.同様の研究領域を持つバイオメカニクスと対比させれば,単なる力学的解析ではなく,生物が本質的に内在している「機構」がキーワードになっているといえます.このこだわりが,その後,ロボット工学やリハビリテーション工学に大きく発展することになりました.
バイオメカニズム学会の創立は1966年で,この種の境界領域を扱う学会としてはもっとも古く,隔年で出版される「バイオメカニズム」は,この分野を先導するとともに,そのときどきの興味と学問水準を表す貴重な資料にもなっています.
バイオメカニズム・ライブラリーは多岐にわたるバイオメカニズムの方法論や応用例をわかりやすく解説し,これまでにと蓄積されたさまざまな成果を社会に還元してさらに新たな挑戦者を養成するために企画されました.これからの高齢化社会で必要とされる身近な介護一つをとっても,バイオメカニズムの方法が負担の軽減や新たな商品開発に多くの示唆をもたらします.生物の仕組みを学ぶこのライブラリーが,これからの社会に求められるより柔軟な発想の源泉になれば幸いです.
バイオメカニズム学会 ライブラリー編集委員会
はじめに
科学技術が進むにつれて人間との関りは一層緊密になり,エンジニアとして生体についての基礎的な知識を備えておくことが必要となってきている.ヒトにやさしい機械をつくろう.としたとき,人間についての知識が不足していたのでは,行き届いた設計はできないであろう.また,現在の進んだ技術をもってしても,到底及ばないような優れた機能が生体には多くある.科学技術は生体から多くを学ぶことができる.
生体情報工学は,生体情報のセンシング・処理・制御を対象とする工学の分野である.生体情報といっても,遺伝情報から,細胞・器官・生体システムの情報,人間の心理的なものまで,ミクロからマクロなレベルまでさまざまである.電気,電子,通信,情報,機械,システムなどの理工学系の教育を受けた者にとつては,独学でこれらを理解するのはかなりの困難が伴う.
本書は,理工学系の学部上級生および大学院生向けの教科書として,できるだけ平易に書いたものである.1990年から生体情報工学を学部学生および大学院生に教えてきた.生物にほとんどなじみのない工学部学生に生体情報工学への知的な興味を抱かせるため,毎年悩みながら資料をつくり,講義をしてきた.本書は,それらをまとめたものである.生体機能を理解するだけでなく,工学との関連がわかるよう課題を設定した.課題はさまざまであり,自らの専門に応じて,適切なものを選べばよい.また章の初めに,身近な例をあげ導入部とした.
生体情報工学をより深く知りたい人は,この本を学んだあとで別の書物によって勉強をしてはしい.最後に,ご指導頂いた先生方と研究室の諸兄に深謝.
2001年3月 宝塚の自宅にて 著者しるす
● 講義用補助教材について
本書を教育機関における講義で使用される場合,講義担当者の方を対象に,著者使用の補助教材(1分前後のビデオ)を無償で提供いたします。
補助教材の提供を希望される方は,下記の事項を明記のうえ,下記アドレス宛にメールをお送りください。
折り返しご連絡差し上げます。
宛先:text01★tdupress.jp (★を半角@に変更してください)
件名:「生体情報工学」補助教材希望
(1) ご氏名:
(2) ご所属:
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⇒ 正誤表(第1版5~8刷)のダウンロード
バイオメカニズム・ライブラリー発刊の趣旨
バイオメカニズムとは,人間を含む生物の形態・運動・情報および機能との関係を,工学や医学・生物学などのさまざまな方法論で解析し,その応用を図る学問分野です.同様の研究領域を持つバイオメカニクスと対比させれば,単なる力学的解析ではなく,生物が本質的に内在している「機構」がキーワードになっているといえます.このこだわりが,その後,ロボット工学やリハビリテーション工学に大きく発展することになりました.
バイオメカニズム学会の創立は1966年で,この種の境界領域を扱う学会としてはもっとも古く,隔年で出版される「バイオメカニズム」は,この分野を先導するとともに,そのときどきの興味と学問水準を表す貴重な資料にもなっています.
バイオメカニズム・ライブラリーは多岐にわたるバイオメカニズムの方法論や応用例をわかりやすく解説し,これまでにと蓄積されたさまざまな成果を社会に還元してさらに新たな挑戦者を養成するために企画されました.これからの高齢化社会で必要とされる身近な介護一つをとっても,バイオメカニズムの方法が負担の軽減や新たな商品開発に多くの示唆をもたらします.生物の仕組みを学ぶこのライブラリーが,これからの社会に求められるより柔軟な発想の源泉になれば幸いです.
バイオメカニズム学会 ライブラリー編集委員会
はじめに
科学技術が進むにつれて人間との関りは一層緊密になり,エンジニアとして生体についての基礎的な知識を備えておくことが必要となってきている.ヒトにやさしい機械をつくろう.としたとき,人間についての知識が不足していたのでは,行き届いた設計はできないであろう.また,現在の進んだ技術をもってしても,到底及ばないような優れた機能が生体には多くある.科学技術は生体から多くを学ぶことができる.
生体情報工学は,生体情報のセンシング・処理・制御を対象とする工学の分野である.生体情報といっても,遺伝情報から,細胞・器官・生体システムの情報,人間の心理的なものまで,ミクロからマクロなレベルまでさまざまである.電気,電子,通信,情報,機械,システムなどの理工学系の教育を受けた者にとつては,独学でこれらを理解するのはかなりの困難が伴う.
本書は,理工学系の学部上級生および大学院生向けの教科書として,できるだけ平易に書いたものである.1990年から生体情報工学を学部学生および大学院生に教えてきた.生物にほとんどなじみのない工学部学生に生体情報工学への知的な興味を抱かせるため,毎年悩みながら資料をつくり,講義をしてきた.本書は,それらをまとめたものである.生体機能を理解するだけでなく,工学との関連がわかるよう課題を設定した.課題はさまざまであり,自らの専門に応じて,適切なものを選べばよい.また章の初めに,身近な例をあげ導入部とした.
生体情報工学をより深く知りたい人は,この本を学んだあとで別の書物によって勉強をしてはしい.最後に,ご指導頂いた先生方と研究室の諸兄に深謝.
2001年3月 宝塚の自宅にて 著者しるす
◆出版局より追加の情報◆
● 講義用補助教材について
本書を教育機関における講義で使用される場合,講義担当者の方を対象に,著者使用の補助教材(1分前後のビデオ)を無償で提供いたします。
補助教材の提供を希望される方は,下記の事項を明記のうえ,下記アドレス宛にメールをお送りください。
折り返しご連絡差し上げます。
宛先:text01★tdupress.jp (★を半角@に変更してください)
件名:「生体情報工学」補助教材希望
(1) ご氏名:
(2) ご所属:
(3) 講義名:
(4) メールアドレス:
◆書籍関連情報◆
⇒ 関連ファイルのダウンロード
◆正誤表◆
⇒ 正誤表(第1版5~8刷)のダウンロード
第1章 序 論
第2章 センシングとシミュレーション
第3章 細胞膜と活動電位の発生
第4章 受容器と感覚情報
第5章 ニューロン
第6章 神経回路と脳
第7章 記憶・学習とニューロコンピューティング
第8章 筋の収縮と張力制御の神経機構
第9章 運動の機構と神経制御
第10章 触庄覚
第11章 視覚系の情報処理
第12章 聴覚系の情報処理と音声
第13章 遺伝子と進化
付録 補習課題
第2章 センシングとシミュレーション
第3章 細胞膜と活動電位の発生
第4章 受容器と感覚情報
第5章 ニューロン
第6章 神経回路と脳
第7章 記憶・学習とニューロコンピューティング
第8章 筋の収縮と張力制御の神経機構
第9章 運動の機構と神経制御
第10章 触庄覚
第11章 視覚系の情報処理
第12章 聴覚系の情報処理と音声
第13章 遺伝子と進化
付録 補習課題